【月のサイクルに沿った過ごし方】身体の中の「水分」と「塩分」の神秘(塩分編)
4.気圧の変化からくる体調不良と月との関係
満潮・干潮など潮位の高さの変化には、気圧も関係しています。
気圧が1ヘクトパスカル(hPa)下がると、潮位は約1センチメートル上昇すると言われています。 例えば、それまで1000ヘクトパスカルだったところへ中心気圧950ヘクトパスカルの台風が来れば、台風の中心付近では海面は約50センチメートル高くなり、そのまわりでも気圧に応じて海面は高くなります。国土交通省「気象庁」HPより
雨や台風の前後の気圧の変化で体調不良を起こす方が多くいますが、これは気圧の変化で体内の水分バランスの乱れが原因の一つとも言われています。満月・新月の大潮の潮位の高さが気圧に関係しているように、低気圧で起こる頭痛やむくみもまた、体内に水分がたまってしまったり、めぐりが悪くなることで起こる場合があります。
他にも血管が広がることで神経が圧迫され頭痛が起きたり、気圧の変化を感じる内耳で自律神経が乱れることにより、頭痛やだるさ、めまいといった症状が起こることがありますが、このように満月や新月の「月の引力(体液の膨張)」からくる体調不良と「月の引力(気圧の変化)」による体調不良が影響していることが多くあります。
5.上手な塩分の摂り方
塩には大きく分けて二種類の塩があります。
1.自然塩
「天然塩」とも呼ばれ、海水(主に日本)を自然乾燥や平釜で煮詰めて濃縮を重ねて作られる塩です。昔ながらの製法で作られた、ミネラルを多く含む塩で、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化カリウムなどのミネラル分が含まれ、味はまろやかで、粒子が粗くしっとりしているのが特徴です。手間ひまをかけて丁寧に作られた「天然塩」は、精製塩に比べ金額が高くなります。
2.精製塩
原料は海水ですが、主に海外から輸入された塩を一度水に溶かし、その後再度煮詰め(溶解)、塩の成分を凝縮、固結防止のために炭酸マグネシウムが添加された塩のことを言います。自然塩に含まれるミネラルが取り除かれ、塩化ナトリウムが99%以上の塩で、雑味がなく塩辛く、サラサラしているのが特徴です。
添加物を使用し量産が可能なため安価で売られており、一般的なお惣菜や外食などの多くの食品に使われています。
※炭酸マグネシウムは胃薬や下剤、歯磨き粉の研磨剤や工業用原料、チョークなどに使われる化学添加物(食品添加物)です。
その他:減塩醤油などの「減塩」を売りにしている商品
減塩を売りにしている醤油は、塩化ナトリウムの一部を塩化カリウムに置き換えたり、一度作った醤油に脱塩装置を通し、塩分のみを取り除く工程を経て作られています。塩味で感じる旨味を化学調味料や添加物で補っていることも多く、保存料が含まれていることも。減塩食品により塩化ナトリウムを控えることはできますが、添加物は身体に負担がかかります。また、カリウムは腎臓に負担がかかりますので、腎臓に疾患のある方は注意が必要です。
私たちの身体には欠かせない「水分」と「塩分」。これからの暑くなる時期、ミネラルが汗と一緒に出てしまうことも増えてきます。できるだけミネラルを多く含む自然に近い、質の良い「自然塩」を摂取し、体内の塩分濃度を一定に保つことを心掛けましょう。また、月のサイクルを意識することは、私たちの身体だけでなく心の状態を感じ、内観することや自然界の変化を感じることにも繋がります。是非意識してみてください。
||【月のサイクルに沿った過ごし方】身体の中の「水分」と「塩分」の神秘(水分編)||では、月と私たちの身体の水分量について解説しています。
AUTHOR
半田葉子
バウエル腸セラピスト/vegan菓子 [ 素果子|sugashi ] 店主 幼い頃から環境問題に興味を持つ。20代に心身のバランスを崩したことをきっかけに「からだに入れる選択」「免疫力」「心と身体のバランス」「出す力」の大切さに気づき、自然生活に活かせる食や腸を学びはじめる。会社員、自身のカフェでの菜食調理、地方veganカフェの立ち上げやメニュー提供、海外のオーガニック事情調査、腸講師などを経て、「からだ想いのお菓子を」とオンラインストア [ 素果子|sugashi ] を始動。お菓子作りを続ける傍ら、 長年のマクロビオティック生活と自身の経験や知識を活かし、個人の体質改善カウンセリング・腸マッサージの施術を行っている。InstagramID:kurashinotane_
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