【意外】肩こり・腰痛の原因はまさかのココ!?理学療法士おすすめの解消法ピラティスの「マーメイド」
マーメイドをやってみよう
これまでお話した通り、肩こりや腰痛には、胸郭の柔軟性を高めることで改善する場合があります。そこで、今回は胸郭の柔軟性を向上させる「マーメイド」というピラティスのエクササイズをアレンジしたものを紹介します。椅子に座ります。
①マーメイドの側屈
左手のひらを座面について、軽く座面を押しながら右手は頭上に伸ばします。ここをスタートポジションとします。スタートポジションで息を吸い、吐きながら身体を左側に倒していきます。この時、両方の脇腹を縮めずに引き上げ伸ばし続けるように意識します。吸ってスタートポジションに戻り、吐きながら側屈する動きを4回繰り返しましょう。
②マーメイドの回旋
スタートポジションから、少し後ろに上半身を反るようにして、右手も真上から少し後方に伸ばします。ここで息を吸います。吐きながら、その右手を大きな弧を描きながら左の脇腹の下へと伸ばします。正面の空気をかき集めるような、大きなボールを抱えるようなイメージです。腕だけでなく、肋骨から丸まるように動きます。吸ってまた右手を天井に伸ばし上半身を後屈させ、吐きながら回旋する動きを4回繰り返しましょう。
まとめ
多くの人が悩む肩こりと腰痛。それらが、肩と腰の中間に存在する「胸郭」に原因があるというのは意外かもしれません。ピラティスのマーメイドで、胸郭の可動性を取り戻してみましょう。続けてみると、いつの間にか不調から解放されていることに気付くはずです。
胸郭の硬さは呼吸の質にも影響を与え、さらに首の症状や頭痛とも関連します。しなやかな胸郭を維持することはたくさんのメリットがあるので、体感してみてくださいね。
AUTHOR
堀川ゆき
理学療法士。ヨガ・ピラティス講師。抗加齢指導士。2006年に渡米し全米ヨガアライアンス200を取得。その後ヨガの枠をこえた健康や予防医療に関心を持ち、理学療法士資格を取得。スポーツ整形外科クリニックでの勤務を経て、現在大学病院にて慢性疼痛に対するリハビリに従事する。ポールスターピラティスマットコース修了。慶應義塾大学大学院医学部博士課程退学。公認心理師と保育士の資格も持つ二児の母。
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