【理学療法士が解説】実は反り腰と間違えている人が多い?!「◯◯な姿勢」を改善する肋椎関節エクサ

 【理学療法士が解説】実は反り腰と間違えている人が多い?!「◯◯な姿勢」を改善する肋椎関節エクサ
服部恵実
服部恵実
2022-06-23

皆さん姿勢に対するお悩みはありますか?特に女性でお悩みの方が多い【反り腰】ですが、実は中には反り腰ではない方も多くいらっしゃるかもしれません。本日はそんな反り腰と間違えやすい〇〇な姿勢を改善するための肋椎関節といわれる関節に着目しながら改善を目指していくエクササイズをご紹介します!

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実は間違えている人が多い…「反り腰」とは?

反り腰とは、どんな姿勢のことでしょうか? そんなの知っているよ!と思われる方も多いかもしれませんが、実は反り腰だと思っていたけどそうではなかったというパターンが多いことを知っていますか?

反り腰
イラストAC/Canva

反り腰とは、専門用語で言うと、腰椎過前弯症候群とも言ったりしますが、腰椎と言われる腰の背骨が過度に前に湾曲してしまう姿勢になるんですね。この、過度にというのがポイントになります。

解剖学的に見た「正しい姿勢」

背骨
イラストAC

通常時、腰の背骨(腰椎)は前弯しています。言い換えると、この前弯がある状態が一般的には正しい姿勢なんですね。(生まれつき背骨がまっすぐ気味な方もいますので、個人差はあります)。反り腰と思っていても、実は反り腰ではなく通常なのかもしれません。

反り腰と勘違いしやすい姿勢

腰が反っているように感じる原因としては、まず1つ目は先ほど挙げた本来腰は反っているのに反っていないものだと思ってしまっていること。また、2つ目は骨盤や腰椎のポジションは正しくても、肋骨がパカっと開いてしまっていることなどが挙げられます。

姿勢のチェック方法

骨格
イラストAC /Canva

前から触れる肋骨の一番下の部分(第10肋骨)と骨盤の腰骨(ASIS)が一直線上にありますか? この時、肋骨が前に出ている方は肋骨が閉まることによって、反り腰だと勘違いしていた姿勢が美姿勢になるかもしれません。

ポイントは肋椎関節

この肋骨がパカッとなってしまっている状態を改善するポイントは、胸の背骨(胸椎)と肋骨の間の関節である肋椎関節という関節になります。

肋骨
イラストAC /Canva

肋骨はこの肋椎関節という関節を軸にして、開いたり(外旋)、閉じたり(内旋)します。しかし、普段の姿勢や呼吸状態が原因で、肋骨が開いた状態のまま肋椎関節の動きが悪くなると、閉じることができなくなってしまい、肋骨パカの状態が完成してしまうんですね。このことからも、肋骨パカを改善するには根元の肋椎関節から動かしていく必要がありますね!

肋椎関節を動かそう!

固まった肋椎関節を動かすエクササイズを2つご紹介です。

スパインストレッチ

①長座の姿勢で座ります。骨盤はしっかり立てて座っていきましょう!

スパインストレッチ

②上の背骨から1つずつ丸めていきます

スパインストレッチ

③肋骨を内旋(内側に入っている状態)で呼吸を続けていきましょう!

スパインストレッチ

ソウ

①長座の姿勢で座り背骨を丸めた状態から

ソウ

②両手の親指を下向きにします

ソウ

③右手を左足、左手は後ろの壁に向かって伸ばしていきましょう

ソウ
ソウ

④このまま呼吸を続けます!

ソウ

動画で確認したい方はこちら

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服部恵実

服部恵実

大学卒業後、理学療法士として大学病院に勤務。集中治療室や救命救急病棟を始めとする33診療科でのリハビリテーションを担当。 社会復帰のために早期からリハビリテーションを行うことの必要性や予防医療の重要性を痛感し、心臓リハビリテーションクリニックにて生活習慣病の再発予防を運動、食事、環境など多方面から介入。現在は病気や怪我になる前に、健康を維持する必要性を伝えたいという思いで、ピラティスインストラクターや講師、Webライターとして活動するとともに、医療従事者・インストラクター向けオンラインサロンhinomeを運営している。



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