【開脚すると膝の内側が痛いのはなぜ?】理学療法士が解説する「痛くない開脚」の正解
ストレッチをする際に欠かせない「開脚」。開脚ストレッチをすると膝の内側が痛くなる人はいませんか? 今回は膝の内側が痛む原因と、気持ちよく開脚ストレッチを行うためのコツをご紹介します。
開脚すると膝の内側が痛くなる原因
開脚をした時に膝の内側が痛くなる理由はズバリ、「股関節周りの筋肉の硬さ」です。長時間のデスクワークなどで股関節を動かす機会が減ることによって、股関節周囲の筋肉はどんどん硬くなってしまうのです。
開脚で痛くなる膝の内側の筋肉とは?
開脚で痛みを感じる膝の内側の筋肉は『縫工筋』と『半腱様筋』です。それぞれの筋肉の特徴と痛みの原因を見てみましょう。
『縫工筋』
主な動き:股関節を曲げる、股関節を外に向ける、膝を曲げる
縫工筋が硬くなる原因:腹筋が硬い、猫背、骨盤が後ろに傾いている
『半腱様筋』
主な動き:膝を曲げる、股関節を後ろに伸ばす、股関節を内側に向ける
半腱様筋が硬くなる原因:骨盤が後ろに傾いている
膝の内側の痛みをなくすためには
痛みなく開脚できるようにするには、①姿勢を改善する②『縫工筋』『半腱様筋』をほぐすことが大切です。
姿勢を改善する
骨盤が「後傾(後ろに倒れている状態)」していると「縫工筋」や「半腱様筋」が硬くなってしまい、猫背姿勢にも繋がってしまうので注意が必要です。立ち姿勢の時から「骨盤をまっすぐ立てる」ことを意識しましょう。
『縫工筋』『半腱様筋』をほぐす
オススメストレッチ①
1.四つ這い姿勢になります。
4.息を吸ってお尻を四つ這いの位置に戻し、吐きながらかかとの上に移動させます。これを5呼吸行います。
ストレッチ②
1.体操座りから両足ともに右側に倒し、横座りの姿勢になります。
3.掴んだ左の足首を前側に押します。
20秒持続的にストレッチをしましょう。詳しい方法は動画をご参照ください。
AUTHOR
Ayaka
医療系大学卒業後、理学療法士としてリハビリテーション専門病院で4年間勤務。病気や怪我をされた方を病院で待つよりも、病気や怪我を未然に防ぐことはできないかと予防医学に興味を持つ。ヨガインストラクターの資格を取得するためにハワイに留学。そこでピラティスにも興味を持ち、日本でピラティスインストラクターの資格も取得。現在はフリーのインストラクターとして解剖学・生理学の知識をもとにした姿勢改善・体質改善のレッスンや情報発信を行なっている。
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