股関節が硬い、開脚できない、長座できないetc.「できない」からわかる体の硬さパターンとほぐし方
ひとえに体が硬いといえど、具体的にどこがどう硬いのか、自分で把握している人は少ないようです。硬いことは自覚していても、どこをどうストレッチをしたら良いのかわからない人も。ヨガの世界大会「IYAC」で日本人初のワールドチャンピオンに輝いた三和由香利先生による「硬さ診断」で、特に硬い部位をチェックしていきましょう。
股関節、脚裏、前腿、肩甲骨...硬い部位ごとに適したストレッチを!
ストレッチを効果的に行うには少しずつ、毎日続けることが大事。「継続の秘訣は日常生活に組み込ませること。気づいたときに行ううちに習慣になります」と三和先生。まずは診断で体の硬さをチェック。自分の体を知り、特に硬い部位に適したストレッチを行ってみましょう。
あなたの「硬さ」はどれにあてはまる?チェックしてみよう
□脚が上がってしまい、あぐらをかけない、開脚できない→「股関節が硬い」へ
□前屈をする時に、脚裏にぴりぴり痛みがあって伸ばせない→「脚裏が硬い」へ
□うつ伏せで脚を折り曲げた時、かかとがお尻につかない→「前腿が硬い」へ
□背中で手が結べない→「肩甲骨が硬い」へ
股関節が硬いタイプ
あぐらをかいた時に、脚が床につかず、浮いてしまう。両手で膝を押し下げようと頑張っても、脚に力が入り、曲がらない。
股関節が硬いタイプが苦手なポーズ
・開脚系ポーズ
・前屈系ポーズ
・片脚バランス系ポーズ
・立位系ポーズ
・ねじり系ポーズ
股関節が硬いタイプが抱えやすい不調:便秘・腰痛・股関節の痛み・生理痛・体の歪み
股関節が硬いと下腹部の血行が悪くなり生理痛の原因に。血液と同時にリンパの流れも悪くなるため老廃物の排出が滞り、便秘にも。また骨盤の歪みも招きやすく、腰痛のリスクを高めます。
脚裏が硬いタイプ
前屈の姿勢になると脚裏に痛みが走り、膝が伸びない。長座で膝を伸ばした体勢を維持するのもキツイ人は、硬さがさらに深刻な状態。
脚裏が硬いタイプが苦手なポーズ
・開脚系ポーズ
・前屈系ポーズ
・片脚バランス系ポーズ
・立位系ポーズ
・逆転系ポーズ
脚裏が硬いタイプが抱えやすい不調:冷え・腰痛・むくみ・自律神経乱れ・疲れやすい
脚裏が硬いと、下半身の血液循環やリンパの流れが停滞。脚の水分代謝が落ちることで、下半身に冷えやむくみを起こし、さらに全身の冷えやだるさにもつながりやすくなります。
前腿が硬いタイプ
うつ伏せに寝て、両膝を曲げたときに、かかとがお尻につかないタイプ。かかとをお尻に近づけるのが苦しいほど、前腿が硬くなっている証拠。
前腿が硬いタイプが苦手なポーズ
・後屈系ポーズ
・片脚バランス系ポーズ
・立位系ポーズ
・逆転系ポーズ
前腿が硬いタイプが抱えやすい不調:冷え・腰痛・むくみ・膝痛・骨盤の歪み
前腿の硬さが、下半身の血行やリンパの流れを滞らせることで、冷えやむくみを誘発。また、膝の曲げ伸ばしに悪影響を及ぼし、脚が疲れやすくなったり、ケガをしやすくなるキケンも。
肩甲骨が硬いタイプ
背中に腕を回して両手を結ぶことができない。肩から背中にかけて力が入りやすく、ガチガチに固まっている。
肩甲骨が硬いタイプが苦手なポーズ
・後屈系ポーズ
・ねじり系ポーズ
・逆転系ポーズ
・アームバランス系ポーズ
肩甲骨が硬いタイプが抱えやすい不調:便秘・腰痛・肩こり・頭痛・猫背・疲れやすい
肩甲骨の硬さは背中全体に影響。背部の血行の悪さは首や肩のこりに直結し、腰痛の原因にもなります。また、肩甲骨まわりに密集する脂肪を燃やす褐色細胞の働きが低下し、代謝をダウン。
教えてくれたのは...三和由香利先生
ヨガティーチャー。ヨガの世界大会「IYAC」で日本人初のワールドチャンピオンに輝く。ヨガ指導の他、CMでのポーズ指導やメディア出演など幅広く活躍中。産後、親子ヨガのクラスも開催。
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