【なんとなく不調の原因は腸かも!?】「便秘、お腹の張り…」を解消するセルフケア&生活習慣
春は、新生活のスタート。環境や、生活リズムの変化で肌も気分も何だかすぐれない…脳と腸は、実は密接に関係しています。今日は健康のバロメーター、腸についてのお話です。
お通じが悪かったり、触るとお腹が張っていたり。お腹の不調は、気持ちまでどんよりしてしまいますね。人間が生まれる時にまず最初に作られるのは脳ではなく、腸だそうです。それほど重要な臓器なのですね。
まずは小腸、大腸のそれぞれの働きをみていきましょう。小腸は、消化吸収を行う臓器で、空気清浄機のフィルターのようなものです。フィルターが汚れていればキレイな空気は出せません。フィルター=小腸がキレイになれば、栄養素が吸収されて体に届き、肌の調子が良くなったり、体調も良くなります。また、小腸では〝セロトニン〞と呼ばれる幸せホルモンがつくられるため、腸内環境が改善すると、気持ちも前向きになりイライラしにくく、自律神経の安定にも繋がります。また、小腸は胃や大腸と異なり、左右の両端が固定されているだけなので、体の中で浮いているような状態です。
腸を支える「腸腰筋」などのおなかの筋力が低下すると、腸も下垂しやすくなり、老廃物などが溜まる原因になります。筋力が低下するデメリットは、こんなところにもあるんですね。
続いて大腸の大きな役割は、便の排出です。小腸で消化されなかったものが大腸に運ばれ、水分を吸い取りながら便を形成します。腸内環境が悪いと便がスムーズに出ないため、おなかの張りや便秘などの原因に。老廃物がしっかり排出されれば、おなかも気持ちもスッキリ!精神面でもよい状態を保てます。
腸がキレイになると体にはもちろん、心や肌にもいいことがいっぱいですね。何となく不調…そんなときは腸にアプローチしてみるのも良いかもしれません。
美腸を作る6つのおすすめ習慣
【1】お風呂は湯船にしよう
シャワーですませずにきちんと湯船につかるおなかを温めると、腸の動きも活性化。腸を冷やさないよう、1日1回はゆっくり湯船につかりましょう。同じお腹を冷やさない、という面では腹巻もおススメです。
【2】お腹まわりを意識的にストレッチしよう
意識しておなかを伸ばしましょう。デスクワークが多いと、腸腰筋も硬くなりやすい傾向に。ヨガで後屈ポーズや捻りのポーズを取り入れてみましょう。
【3】姿勢に気を付けよう
正しい姿勢と深呼吸を意識しましょう。姿勢を整えると、腸まわりの筋力アップにも効果的です。横隔膜を動かす深呼吸も、腸に刺激を与えます。
【4】リラックスできる時間を作ろう
リラックスする時間を作り、ストレスをため込まないようにしましょう。リラックスすると副交感神経が働き、腸の動きもスムーズになります。
【5】温かい飲み物や食べ物を摂ろう
冷たいものより温かいものを意識的に取りましょう。これから気温が上がり、冷たいものを食べたり飲んだりする機会が増えますが、腸に負担をかけ、下痢の原因になります。常温、もしくは温かいものを積極的に取りましょう。
【6】加工食品はできるだけ控えてみよう
ファストフードやお菓子は控えめにしましょう。食品添加物や加工食品、白砂糖を使ったお菓子は腸内環境に悪影響が。程々に楽しみましょう。おなかいっぱい食べすぎないことも大切です。食べすぎると、排泄するエネルギーより消化するエネルギーに体は向いてしまいます。
最近では、自閉症や認知症など、脳に関わる疾患と腸内細菌との関係が注目を集めています。実際に腸年齢が若い人は脳の老化が進行しにくいことが分かってきたそうです。いまや体だけでなく心の不調にも、腸活の重要性が重要視されているんですね。
AUTHOR
ひるかわえみこ
劇団四季にて数々の舞台でメインキャストとして出演。自身がダイエットに悩み、20kg痩せた経験から、『思考と体を整える』をテーマに、ヨガをライフスタイルに取り入れる方法を発信中。
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