【股関節の可動性を高めるヨガの練習法】股関節を開き、心を解放しよう

Renee Choi Brien Hollowell

【股関節の可動性を高めるヨガの練習法】股関節を開き、心を解放しよう

ヨガジャーナルアメリカ版の人気記事を厳選紹介!股関節を開くポーズは、体の解放のみならず、しまい込まれた感情の解放にもつながる。

ヨガのクラスで気持ちよく体を動かしていて気分もいいのに、開脚のポーズに入った途端、泣いている自分に気づいたことはないだろうか。私にはある。講師から幾度となく「股関節にはさまざまな感情が溜まっている」と聞いていても、何の前触れもなく感情が表に出ると戸惑うものだ。
このような謎めいた感情の解放については、生物学的に説明がつくことがわかっている。神経薬理学者の故キャンディス・パート博士の研究によれば、何らかの感情が生じるとき、神経伝達物質として作用するペプチドが脳からさまざまな臓器や組織、筋肉を構成する細胞に感情のメッセージを伝えているという。
股関節の細胞も例外ではない。また、股関節の細胞の中には、感情の情報を受け取って保存するペプチドの受容体が存在する。パート博士は、そのために腰や肩などに感情がしまい込まれているのではないかと考えた。博士は自らの研究報告に次のように記している。
「私は表に現れていない感情が文字どおり体内にしまわれていると考えている」
幸いなことに、体を動かしたり、伸ばしたり、股関節に働きかけたりすることによって、しまい込まれた感情を解放できる可能性がある。
体の解放と感情の解放が起きる瞬間には、自分が支えられていると感じられることが重要である。さまざまなプロップスを利用すれば、体の反応に耳を澄ましながら、アライメントを整えたり、体を強化したり伸ばしたりできるほか、ポーズを修正してけがを防ぐこともできる。特に、ブロックを利用すれば腰をどんな方向にも向けられるため、 股関節の関節包の特定の部分を伸ばすことによって関節炎の痛みと炎症を緩和しながら、関節包のほかの部分に滑液を押し流すことができる。ポーズによっては、ブロックを使ったほうが、仙骨から股関節にかけてついている梨状筋(りじょうきん)を十分に伸ばすことができるため、坐骨神経痛による痛みが軽減されることがある。
ブロックは体を支えるだけではない。股関節にどのような感情の汚れがへばりついているとしても、それを解放するときにブロックが支えになる。
今回の練習ではブロックが2つ必要になる。どのポーズにも股関節の力強い可能性を解き放つ力があることを忘れずに、ポーズからポーズへ流れるように移っていこう。

1. ヴィーラバッドラーサナⅠ(戦士のポーズⅠ)

壁に向かったアドームカシュヴァーナーサナ(ダウンドッグ)から始める。このとき、手が壁から15㎝ほど離れたところにくるようにする。右足を手と手の間に踏み出し、左足を45度外側に向けてかかとを床に下ろす。胴体を引き上げ、ブロックの短辺を右すねの上部と壁の間につけて挟む。ブロックを固定するために、右太腿の内側を前方に押しながら、太腿の外側と腰を後方に引く。腕を頭上に上げて全身を引き上げながら、肩をゆるめる。5~10回呼吸する間ホールドしたら、後ろの足を踏み出してターダーサナ(山のポーズ)に入る。反対側も同様に行う。

股関節を開こう、心を解放しよう
1. ヴィーラバッドラーサナⅠ(戦士のポーズⅠ)

2. ヴィーラバッドラーサナⅡ(戦士のポーズⅡ)

壁から15㎝ほど離れて、壁を背にターダーサナ(山のポーズ)で立つ。右足をマット前方に向け、左足を後方に引いて左足先を壁に対して直角か45度内側の角度にする。右膝を曲げて、足首の真上にくるようにする。右膝の外側と壁の間にブロックを挟む。右膝をブロックに押し当てて、右大腿骨を股関節のくぼみに引き入れる。両腕を肩の高さで横に広げ、指先まで伸ばす。5~10回呼吸する間ホールドしたら、反対側も同様に行う。

股関節を開こう、心を解放しよう
2. ヴィーラバッドラーサナⅡ(戦士のポーズⅡ)

3. パリヴルッタトリコナーサナ(ねじった三角のポーズ)

マット後方でターダーサナ(山のポーズ)で立つ。右足を前に踏み出し、左足をやや外側に向け、両脚を伸ばす。右足の外側にブロックを置き、胴体を右に回して、左手をブロックにのせる。右手は腰に当てるか真上に伸ばす。左右の太腿を引き寄せるように絞って、腰の外側が伸びるのを感じる。5~10回呼吸する間ホールドする。ポーズを解くには、右手を下げ、胴体を引き上げ、前の足を後方に引いて山のポーズに戻る。反対側も同様に行う。

股関節を開こう、心を解放しよう
3. パリヴルッタトリコナーサナ (ねじった三角のポーズ)

4. ウッタンプリシュターサナ(トカゲのポーズ)

山のポーズから右足を前に踏み出し、右膝を90度に曲げる。手をマットに下ろし、左右の手で右足を囲むようにする。左脚を後ろに引き、太腿の下にブロックを1つ置いて腰を下げていく。これによって左膝の位置が高くなるため、股関節の開きが深まる。前腕(肘から手首まで)を別のブロックか床に下ろして、ストレッチをさらに深める。5~10回呼吸する間ホールドする。ポーズを解くには、左足を前に踏み出して右足に揃え、背中を丸めながら山のポーズに戻る。反対側も同様に行う。

股関節を開こう、心を解放しよう
4. ウッタンプリシュターサナ(トカゲのポーズ)

by Jenny Clise
photos by Renee Choi Brien Hollowell
translation by Setsuko Mori
yoga Journal日本版Vol.78掲載

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ヨガジャーナル日本版編集部

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