【ヨガ的風邪予防】免疫力アップ!アーユルヴェーダ「舌磨き」と自律神経を整える「ヨガポーズ」
これから乾燥や寒さが気になる季節。風邪などを引かずに、元気に過ごしたいですね。今日はヨガ的・風邪対策についてのお話です。
風邪予防には「口腔ケア」が効果的?その理由は?
これから乾燥や寒さが気になる季節。風邪などを引かずに、元気に過ごしたいですね。そんな風邪予防には、口腔ケアが効果的と言われています。実は、口腔内は驚くほど大量の細菌が生息しています。口の中には約30億〜6000億もの細菌が存在するとも言われますが、これらの細菌はプロテアーゼという酵素を出す特性があります。口腔内を不潔な状態にしておくと細菌が増殖し、しかもプロテアーゼがインフルエンザウイルスを粘膜に侵入しやすくする働きがあるということ……。
つまり、不潔な状態にしておくとプロテアーゼの量が増え、インフルエンザに感染しやすくなるということなのです。実際に、介護施設や小学校などで歯磨き指導を徹底したところ、インフルエンザ罹患率が低下したという報告もあるそうです。歯磨きをしっかり行い、風邪や対策をしていきましょう。
ただ、この歯磨き。もちろんちゃんと磨いてますよ!と思いますよね?磨く事ももちろん大切ですが、一番風邪予防に効果的な磨くタイミング。みなさんいつだと思いますか?正解は、朝は起きて、すぐ磨くこと。何か飲んだり、食べたりする前です。
そして歯磨きよりもさらに効果が高いのは、舌のケアです。口臭対策に舌磨きをする人が増えていて、ドラッグストアなどでも、舌磨き用のブラシもでてきていますね。中国医学では、舌、食道、胃、腸、肛門までをひとつづきの内臓ととらえています。その先端にあるのが舌。しかも、舌にはたくさんの血管が集まり、薄い粘膜を通じて血液の色が見てとれるので、ふだん見ることのできない内臓や血液の状態を舌を通じて観察することができます。
ふだんの生活で舌を意識することは少ないかもしれませんが、実は、舌は「体の情報の宝庫」だったのですね。舌の上にうっすらと乗っているものの正体は「垢」。垢といえども、舌苔は粘膜を保護する役割があり、必要不可欠な存在です。健康な人の舌は、うっすらと白い苔がついて舌の色が透けて見えます。みなさんも明日の朝、ぜひご自身の舌をチェックしてみて下さい。毎日見てると変化がわかり、不摂生が続いたり、あとは胃腸炎になった時に舌をみると、舌苔でベロが真っ白、なんてことも。この舌苔は体の中の老廃物や未消化物です。これは、朝起きて一番に舌のお掃除をしてデトックスするのがオススメです。とってもすっきり、そして数秒で終わるので、習慣化もしやすいです。
この舌のお掃除におススメなのは、インドの伝統医学「アーユルヴェーダ」から生まれたインド式のデトックスアイテムの舌クリーナー「タングスクレーパー」です。このタングスクレーパーは銅製でu字型になっています。
【使い方】
1. 両端を手に持つ
2. 舌をベーっと大きく出す
3. U字の部分で奥から手前に舌の上をやさしく滑らせる
4. 何度か繰り返して、最後は水で口をゆすぐ
目安は1日1回。起床後すぐがおすすめです。
こちらはスプーンでも代用できます。ベーッと舌を出して、金属製のスプーンで舌の表面を奥から舌先に向かって動かす。この時に、スプーンの湾曲した部分を舌の表面に当てて、舌苔をこそぎ落とすようにしましょう。
AUTHOR
ひるかわえみこ
劇団四季にて数々の舞台でメインキャストとして出演。自身がダイエットに悩み、20kg痩せた経験から、『思考と体を整える』をテーマに、ヨガをライフスタイルに取り入れる方法を発信中。
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