【朝のほぐし】寝起きからだるい・眠気が抜けない時にほぐすべき、たったひとつの部位とは?
朝起きたばかりなのに身体がだるかったり、日中でも眠気が抜けなかったりすることってありますよね。そんな時にほぐすと改善しやすい部位があります。今回は、その理由とほぐし方をご紹介します。
寝起きからだるい、眠気が抜けない原因とは?
睡眠時間は足りているはずなのに寝起きから身体のだるさがあったり、日中のまだ早い時間でも眠気があったり、1日中倦怠感が続いたりすることがあったら、それは胸椎の硬さが原因かもしれません。
私たちの背骨には、本来動かすべき箇所と安定すべき箇所があります。胸椎は動かすべき箇所ですが、多くの方は頸椎を動かしすぎていて、胸椎は固めてしまっています。その原因のひとつに、スマートフォンやパソコン画面などのディスプレイを見る時間が長いことが挙げられるでしょう。この状態はスマホ首と呼ばれるほどに多くの方が抱える悩みとなりましたが、頭が前のめりになることで首こりが気になり、首だけを動かし、それによって胸椎が固まる状態を放置してしまうのです。
胸椎が固まるとどこにエラーが出る?
それでは、胸椎が固まることでどうしてだるさや眠気が出てしまうのでしょう?心臓と肺の神経は、胸椎から出ています。心臓と肺が共通して関係する人間の働きとして、「呼吸」が挙げられます。つまり、胸椎が固まることで呼吸の働きが悪くなってしまい、呼吸が浅くなってしまうのです。私たちは呼吸することで酸素を脳をはじめとした内臓や筋肉へと行き渡らせています。しかし、呼吸が浅くなることで酸素が全身に十分に行き渡らなくなることで、身体のだるさや眠気が抜けなくなってしまうのです。それによって気持ちが落ち込みやすくなることもあり、心身ともに良くない影響を受けてしまいます。
胸椎ストレッチで改善しましょう!
だるさや眠気、なんとなくの不調を改善するためには、固まった胸椎を動かして柔らかくしてあげることが必要です。朝一番や、日中の気づいたタイミングで以下のストレッチを試してみましょう。
体側を伸ばしながら胸椎の動きを左右につける
1. あぐらで座り、右手を体側につき、息を吸いながら左手を上に伸ばします。
2. 息を吐きながら左手を右側へ伸ばします。視線は上へ。1呼吸キープ。
3. 息を吸いながら中心に戻ってきたら、反対側も同様に行います。
4. 左右交互に3巡ほど行いましょう。
胸を開きながら胸椎を捻る
1. 四つ這いになり、両手の間に右足を下ろします。
2. 左手をマットについて、息を吸いながら右手を天井に向けて伸ばします。
3. 息を吐きながら、右手を背中側に向かって伸ばしていきます。痛みがない程度まで伸ばしましょう。3呼吸キープ。
4. 右手をマットに下ろし、右足を後ろに引いて四つ這いに戻ったら、反対側も同様に行います。
仰向けで胸椎を反る
1. 両膝を立てて座り、両肘〜手の平までマットにつきます。
2. 肘でマットを押しながら、胸を引き上げ、喉を伸ばし、視線を天井から後方向へとずらします。頭の重みを重力に委ねるように脱力して、5呼吸キープ。
3. 肘でマットを押しながらゆっくりと上半身を起こしましょう。
動画を見ながら動いてみましょう!
一連の動きは以下の動画にまとまっていますので、ぜひ動画を見ながら動いてみましょう。動画で一緒に動いてみることで、ひとりで行っても流れをつかみやすいため、慣れるまでは動画を見ながらケアしてください。胸椎の硬さが気になる時だけでなく、心身ともに健やかに生き生きと過ごしたい日に行ってみることもお勧めです。
AUTHOR
磯沙緒里
ヨガインストラクター。幼少期よりバレエやマラソンに親しみ、体を使うことに関心を寄せる。学生時代にヨガに出合い、会社員生活のかたわら、国内外でさまざまなヨガを学び、本格的にその世界へと導かれてインストラクターに。現在は、スタイルに捉われずにヨガを楽しんでもらえるよう、様々なシチュエーチョンやオンラインでのレッスンも行う。雑誌やウェブなどのヨガコンテンツ監修のほか、大規模ヨガイベントプロデュースも手がける。
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