【知るだけで変わる】ヨガのバランスポーズが苦手……理学療法士によるバランスポーズがキマる秘訣
ヨガのバランスポーズのポイント
少し専門的な話をしましたが、実際にヨガでバランスポーズにチャレンジする際に、私が生徒さんに伝えるポイントは至ってシンプルです。それは次の3つです。
①「目線を定めて」
目からの情報はとても重要です。どこか一点に視点を定めることでポーズが安定します。集中しようとポーズ中に目を閉じる人がいますが、これはかなり難度が上がってしまいます。
②「ドローインして」
ドローインは腹圧を高めて体幹の安定化を図ることです。ドローインについて詳しくはこちらの記事を参考にしてくださいね。
正しく「ドローイン」できてる?理学療法士が伝授、3つの姿勢でドローインを体感しよう!
③「足指で踏ん張って」
足指が床から離れてしまっていると、支持基底面が狭まるのでバランスポーズではとても不利です。母趾球と足指を踏みしめてしっかり土台を作りましょう
ヨガのバランスポーズにトライ
ヨガのバランスポーズとは、静的バランス能力が求められるものです。ヨガの代表的なバランスポーズ4つをここで紹介します。先ほどの3つのポイントを意識しながらチャレンジしてくださいね。
木のポーズ(ヴルクシャーサナ)
踊り神のポーズ(ナタラージャーサナ)
足の親指をつかんで伸ばすポーズ(ウッティターハスタパーダングシュターサナ)
ワシのポーズ(ガルーダーサナ)
まとめ
ヨガで登場する様々なバランスポーズ 。
そもそもバランスとは何か、バランス能力の検査法、そしてバランスポーズにトライする時の3つのポイントを理学療法士の視点からお話しました。バランスポーズに苦手意識がある人の解決の糸口になれば嬉しいです。バランス能力は、ヨガの生徒さんにとっても、病院の患者さんにとっても、生きていく上で大切な能力の一つです。練習すればかならず向上します。今はグラグラ不安定だとしても、そのポーズに挑戦している最中にバランス能力は向上し続けています。
ですので苦手だからとチャレンジすることを避けないで、バランスポーズに挑戦する前向きな気持ちをいつも忘れないでください。
参考:
市橋則明「運動療法学」文光堂,2008
奈良勲他「図解理学療法検査・測定ガイド」文光堂,2013
リハプランマガジン「Berg Balance Scaleの評価方法とカットオフ値の基礎知識」
AUTHOR
堀川ゆき
理学療法士。ヨガ・ピラティス講師。抗加齢指導士。2006年に渡米し全米ヨガアライアンス200を取得。その後ヨガの枠をこえた健康や予防医療に関心を持ち、理学療法士資格を取得。スポーツ整形外科クリニックでの勤務を経て、現在大学病院にて慢性疼痛に対するリハビリに従事する。ポールスターピラティスマットコース修了。慶應義塾大学大学院医学部博士課程退学。公認心理師と保育士の資格も持つ二児の母。
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く