【ヨガ指導者向け】自主練習をおろそかにしがち?ホームプラクティスを大事にすべき3つの理由

 【ヨガ指導者向け】自主練習をおろそかにしがち?ホームプラクティスを大事にすべき3つの理由

毎週いくつものクラスを指導したり、シークエンスを書き下ろしたり、カリキュラムを作成したり、自分のキャリアプランに追われていると、ヨガのホームプラクティスをおろそかにしてしまいがちです。しかし、今回はおろそかにするべきではない理由をご紹介しましょう。

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ホームプラクティスは、ヨガティーチャーにとってかけがえのない儀式ですが、正直言うと、それを継続的に行うのは難しいこともあります。指導クラスをたくさん抱えていると、ホームプラクティスを実行するのが時々不可能に感じるかもしれません。毎週様々なクラスを指導したり、シークエンスを書き下ろしたり、カリキュラムを作成したり、自分のキャリアプランに追われていると、さらにヨガをするのは優先順位が一番下になってしまうでしょう。多くのティーチャーがホームプラクティスを途中で挫折するのも不思議ではありません。しかし、私の場合、ホームプラクティスを怠ると常に、疲労感と燃え尽き症候群ほどの差が生まれました。

倦怠感の場合、自分の時間を持ち、休息することで対処できますが、燃え尽き症候群の場合、自分のプロセスを続けることができなくなります。そこで起こる問題:自分が学べなくなったときは、指導を辞めるときだということ。

プラクティスとは何か?

パタンジャリが編纂した「ヨガスートラ」では、心を静めるための努力として経典1.13を実践することが定義されています。彼はさらに、経典1.14の実践の考えを、献身、一貫性、そして心からの努力をもって取り組む必要があると述べています。一般的にプラクティスというと伝統的なアーサナの実践を意味しますが、プラクティスの真の精神は好奇心に専念するということです。ホームプラクティスは、マットの内外でこの好奇心を育む機会を与えてくれます。ヨガティーチャーとして、ホームプラクティスを発展させることは自分のプロセスを探求するチャンスに繋がります。また、自分自身の学び方について注意を払う機会にもなります。ホームプラクティスにコミットすると、自分のパターンがもっと理解できるようになり、一瞬一瞬起こる出来事に自分がどのように反応するかをより観察することができるようになります。この自己探求は、ヨガへの理解を深め、自らの指導方法にも刺激を得ることができます。

ホームプラクティスは非常に個人的なものであり、様々です。ある時は、アクティブなアーサナの実践のようだったり、またある時は、静かなプラーナヤマと瞑想の実践だったりするかもしれません。ホームプラクティスには、勉強、日記、またはマインドフルネスによる探求が含まれることもあります。そして、自分の進化とともにホームプラクティスの内容も変化します。

念頭に置くべき最も重要なことは、自分のホームプラクティスを自分にとって適切で有用なものにすることです。自分のプラクティスを良く見せようとか、一定のやり方で行おうとか過剰な期待やプレッシャーをかけてしまうと、効果が薄れてしまいます。その代わりに、自分のプラクティスは好奇心を満たす安全なスペースだと捉えることができれば、そのプラクティスは最も素晴らしいティーチャーの一人のような存在となってくれるでしょう。

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By CHRISSY CARTER
Translated by Hanae Yamaguchi

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ヨガジャーナルアメリカ版

ヨガジャーナルアメリカ版

全米で発行部数35万部を超える世界No.1のヨガ&ライフスタイル誌。「ヨガの歴史と伝統に敬意を払い、最新の科学的知識に基づいた上質な記事を提供する」という理念のもと、1975年にサンフランシスコで創刊。以来一貫してヨガによる心身の健康と幸せな生き方を提案し続けている。



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