スマホの見過ぎで目の周りの筋肉がガチガチに?眼精疲労&頭痛を緩和する方法
スマホやPCなどのディスプレイを見る時間が長くなりやすい現代人の多くは眼精疲労に陥りがちです。眼精疲労を放置すると頭痛や肩こりなど他の部位にも影響が及んでしまうため、セルフケアしてあげましょう。
「疲れ目」と「眼精疲労」の違いとは?
疲れ目はあくまでも一時的な目の疲れです。目を休めたり、睡眠を取ることによって改善されます。一方、眼精疲労は休息を取ったり睡眠によって改善されず、目の疲れや充血や痛みなどの目の症状だけではなく、頭痛や首こり、肩こりなどの症状といった身体の他の部位へも影響を及ぼしてしまいます。目の下のクマや、たるみの原因ともなってしまいます。そのため、放置せずにセルフケアすることが大切なのです。
眼精疲労はどうして起こるの?
眼精疲労の原因として、眼球のまわりの筋肉のこりが挙げられます。肩こりを感じたら肩まわりの筋肉がこっているように、眼精疲労を感じたら目の筋肉がこってしまっているのです。疲労が蓄積してしまった筋肉には、ストレッチやマッサージや休息などのケアが必要となります。
眼精疲労の場合、鍵となる筋肉は「毛様体筋」と「眼輪筋」です。まずは、それぞれについて説明しましょう。
毛様体筋とは?
私たちが対象物を見る時、目のピント機能によって対処物にピントを合わせています。目の水晶体にはカメラのレンズのようにピントを合わせる役割があり、水晶体の厚さを調節しながら対象物を見ているのです。このピントを調節するために関わっているのが「毛様体筋」という筋肉で、水晶体の厚さを調節しています。遠くを見る時には毛様体筋はゆるみ、いわばリラックスしている状態にあり、水晶体は薄いままで大丈夫です。しかし、近くを見る時は毛様体筋は収縮し、水晶体を膨らませてピントを合わせています。スマホやPCなどの目の前のものに長時間集中している時は、毛様体筋までもが長時間緊張状態にあるため、筋肉疲労へと繋がってしまうのです。最近では、リモートワークによりほとんどデスクの前から動かずに仕事を続けてしまう人も増えています。長時間姿勢を変えずにデスクワークを続けていると、より毛様体筋がこりやすくなってしまいます。
毛様体筋のケア方法はとても簡単です。デスクワークが続いたりスマホを見続けたりといった、1〜2時間以上続けて近くのものを見ていた際には、遠くを見るようにしましょう。毛様体筋は遠くを見る時にはリラックスするため、意識的に遠くを見る時間を作るようにするといいでしょう。
眼輪筋とは?
眼輪筋とは、眼のまわりについている丸い筋肉のことです。
眼のまわりにある眼輪筋が凝り固まってしまう原因も同じです。近くのものを見続けていると、眼輪筋も固まってしまうのです。眼輪筋が固まると、眼の痙攣が起こりやすくなります。眼の上や下がピクピクと痙攣するような経験がある方は多いと思います。これは、眼輪筋が痙攣している状態にあるのです。眼輪筋も自分で緩めることが大切なのですが、眼輪筋は遠くを見たからといって緩まないため、自分でマッサージなどケアする必要があります。また、眼精疲労によって頭痛が引き起こされてしまった場合にも、セルフケアしてあげることで改善しやすくなります。目を使いすぎたと気づいたら、以下の動画を見ながらケアしておきましょう。
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。
AUTHOR
磯沙緒里
ヨガインストラクター。幼少期よりバレエやマラソンに親しみ、体を使うことに関心を寄せる。学生時代にヨガに出合い、会社員生活のかたわら、国内外でさまざまなヨガを学び、本格的にその世界へと導かれてインストラクターに。現在は、スタイルに捉われずにヨガを楽しんでもらえるよう、様々なシチュエーチョンやオンラインでのレッスンも行う。雑誌やウェブなどのヨガコンテンツ監修のほか、大規模ヨガイベントプロデュースも手がける。
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く