【柔軟性に関する最新研究】あなたはどのタイプ?「遺伝的な柔軟性(筋膜)」タイプを測る方法

 【柔軟性に関する最新研究】あなたはどのタイプ?「遺伝的な柔軟性(筋膜)」タイプを測る方法

最新の科学によって、柔軟性のベースラインは体の結合組織や筋膜によって決まることがわかっています。しかしながら、ヨガを実践することによって機能できる筋肉の長さや関節の可動域は変えられます。今回は、安全な範囲で柔軟性を見つけ出し、関節を安定させるため、どのようにヨガを取り入れたら良いかご紹介しましょう。

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曲芸のようなアーサナはいくつかありますが、ヨガは足を頭の後ろに持ってこれるかどうか重要ではありません。むしろ、ヨガはアウェアネス(認識)を深めるプロセスであり、そのアウェアネスを用いながら、自身の健康と幸福を見い出そうと心に決めることを意味します。知恵はそのプロセスの一部です。そして生物学も然りです。今回は前屈ポーズを練習する以前に、柔軟性について知っておくべき3つのことをご紹介しましょう。

筋膜がどのように柔軟性のベースラインに影響を与えるか

筋膜に関する最新研究によると、体の線維芽細胞である筋膜のワーカーセル(体全体のコラーゲンウェブ)が、柔軟性のベースラインを決定します。 柔軟な筋膜を持っている人もいれば、持っていない人もいます。例えば、ウッタナーサナ(立位前屈)は一部の人にはやりやすく、ヨガの実践経験がなくてもできます。

線維芽細胞は、関節の安定感のベースラインも決定づけます。共に組織と関節の健康にとって柔軟性と安定性は重要です。両方の良いバランスを手に入れたいものです。45年のボディーワーカー、ボディワークのティーチャーとしての経験を持つ「アナトミートレインズ」の著者で「Fascial Release for Structural Balance(構造上のバランスのための筋膜リリース)」の共同著者のトム・マイヤーズさんは次のように述べています。「安定性のないストレッチはあまり楽しいものではありません。また、ストレッチが効かない安定性もあまり楽しいものではありません」。まず始めに、あなた自身の筋肉、靭帯、腱、および関節の周りの筋膜がどれほど緩んでいるか、または硬いかを理解するため、少し時間を取りましょう。

柔軟性を測る方法

自分は柔軟だと言う人は、おそらく自分のつま先に触れることができるでしょう。しかし、もっと正確に柔軟性のベースラインを測定する方法があります:それはBeighton(バイトン)テストです。キーとなる測定方法の一つは、片方の腕を体の前方へと伸ばし、ひじを曲げ、次に前腕に向けて手を垂らし、手のひらを下に向けて落とします。次に、もう片方の手をそっと使って、テスト中の腕の親指を前腕に向かって引き寄せます。

親指が前腕に近づくほど、本質的に柔軟性が高く、「テンプルダンサー」の体型の傾向です。 マイヤーズさんによれば、親指が前腕から離れるほど、本質的に柔軟性が低く、「バイキング」の体型の傾向が見られます。

「それは遺伝的です」とマイヤーズさんは言います。「研究自体が新しいため、まだわからないことがたくさんあります。一般的には2つのタイプの間でバラエティに富んでいます」と彼は言います。

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テンプルダンサーのボディタイプ

テンプルダンサータイプの人の筋膜は緩く、筋膜はゆっくり構築されます。筋膜ネットは、関節を安定的に保つ能力が低い傾向があります。この体のタイプの人は線維芽細胞が少なめです。「体がとても柔軟な人は、安定性のために筋肉に頼らなければなりません」とマイヤーズさんは述べます。この体型の人は、最小限のパッシブ(受動的な)ストレッチを行う方が良いでしょう。例えば、ウパヴィシュタコーナーサナ(開脚前屈のポーズ)などの姿勢を長時間するのは避けた方が良いでしょう。

代わりに、プランクなどの筋力増強ポーズを実践すると、柔軟性が高まりすぎず、安定性が向上します。「弾力性がありすぎて緩すぎるがため、単純に靭帯ができない役割を筋肉が補充してくれるでしょう」とマイヤーズさんは言います。

バイキングのボディタイプ

バイキングタイプの人の筋膜は密度が高く、構築は速めです。結合組織はより硬く、体をより安定させますが、動きの許容度は低めです。この体型の人はより多くの線維芽細胞を持っています。 バイキングタイプは、ウパヴィシュタコーナーサナ(開脚前屈のポーズ)などの姿勢は硬くて曲がらない傾向があり、おそらくまっすぐに座って両脚を広げるだけでも辛いでしょう。このタイプの人はもっと柔軟になるために努力しなければなりません、そしてストレッチにフォーカスしたヨガのポーズも役立ちます。

「筋膜タイプに正しいか間違っているかはありません。ただ、これらの2つの体型に対しては別のアプローチをとるべきなのです」とマイヤーズは言います。また、極端な場合には危険な可能性があります。たとえば、エーラス・ダンロス症候群では極端な筋膜の緩みが見られ、強直性脊椎炎などでは、極端な筋膜の硬直が脊椎の石灰化として現れることがあります。

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By MITRA MALEK
Translated by Hanae Yamaguchi



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