【柔軟性に関する最新研究】あなたはどのタイプ?「遺伝的な柔軟性(筋膜)」タイプを測る方法

 【柔軟性に関する最新研究】あなたはどのタイプ?「遺伝的な柔軟性(筋膜)」タイプを測る方法
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筋膜のタイプとそれぞれが柔軟性に与える影響

ヨガを実践することで、関節の可動域から筋肉の機能的な長さに至るまで、時間の経過とともに柔軟性を高めることができます。いくつかの理論によれば、柔軟性の向上は、組織を伸ばす耐性が増すことによって得られるそうです。また別の理論は、筋線維の機能的な長さの増加を指摘します。動作が筋膜を組織していることは明らかです。しかし、「ストレッチに関する決定的な科学的根拠はありません」とマイヤーズさんは述べています。とはいえ、様々な種類の筋膜が筋肉の動きと長さにどのように影響するかについての科学的研究は存在します。:

5つの筋膜は、筋肉の内部と周囲にあり、筋肉の動きと長さに影響を与えます。

1.筋内膜

筋内膜は筋肉の中の最小の筋膜で個々の筋肉細胞と繊維を取り囲んでいます。筋膜は長く保持することも短くすることもできます。つまり、筋肉と共に伸縮が可能です。「問題は、筋肉が短く保たれ、そのままになった時に起こるのです。すると筋膜がこの位置で動かなくなってしまいます」とマイヤーズさんは言います。靭帯が伸びて緩んだり、関節が不安定だったりする傾向がある際、ヨガのポーズをすれば筋膜のくっついた状態は解放されやすくなり、ストレッチしたり(拮抗筋として機能)、収縮したり(作動筋として機能)する筋肉の能力を増します。

2.筋周膜

筋周膜は、異なる筋肉の間、また細胞と繊維の間にある筋膜です。水分補給すると、筋周膜は筋肉の様々な部分を互いにスライドさせ、より機能的な長さを生み出します。ヨガと運動は筋周膜に潤いを与えます。

3.筋外膜

筋外膜は各筋肉を取り囲み、その近くの筋肉(たとえば、皮膚の脂肪)から筋肉を分離する筋膜ですが、筋内膜および筋周膜とも連続しています。筋外膜は各筋肉の長さを決定します。「筋外膜は誰もが筋膜と認識する部位であり、筋肉の周りにあるサランラップのような存在です。本当に簡単に目視できます」とマイヤーズさんは言います。

4.筋間筋膜と筋外筋膜

筋肉間の筋膜です。筋間筋膜は、2つの筋肉の間を滑りやすくしますが、制限もします。筋肉間筋膜は、可動はしごの2つの支柱の間にある横木、支柱は筋肉だと考えてください。筋肉は、横木が許す範囲でのみ動くことができます。

5.筋間中隔 

筋間中隔は筋肉群を囲む筋膜で、筋肉群を互いに分離します。

ヨガジャーナル と一緒にトム・マイヤーズさんによるオンラインコースでもっと学んでみませんか:Science of Stretch: Anatomy Training for Stability and Resilience with Tom Myers(ストレッチの科学:トム・マイヤーズと学ぶ安定性とレジリエンスのための解剖学トレーニング)と Anatomy 101 with Tom Myers(トム・マイヤーズと学ぶ解剖学101)

教えてくれたのは・・・ミトラ・マレイクさん
ミトラ・マレイクさんは元ヨガジャーナル の編集者。

ヨガジャーナルアメリカ版/「Flexibility and Yoga 101: What it Means to be Flexible and Why It’s Not Always a Good Thing

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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By MITRA MALEK
Translated by Hanae Yamaguchi



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