こころの形はハートじゃない…?【小学生でもわかるヨガ哲学】今こそ「こころ」について考えてみよう
ヨガのポーズで体現している哲学とは?
自分の感情が馬に例えられていること、そして知性を使って感情をコントロール(制御)していくことで、馬車を安全運転させ人生を進んでいくということがなんとなくイメージできてきたと思います。では次に、ヨガのポーズをとることは、この馬車の安全運転のどの部分になるのでしょうか?
ヨガのポーズを通して、私達は、馬車の主人であるということをより感じられるようになっていきます。または、穏やかに馬車に乗る主人になる練習をする、とも言えます。例えばポーズを長くホールドしていると、「疲れてきたな」「早くポーズから出たい」といった感情が沸き上がります。ここでこの感情を暴走させないために「知性」を使っていきます。「そうだ!呼吸に意識を戻すと感情が乱れないんだった!」という気づきを自分自身に与え、呼吸へと意識を集中させていくのです。この一連の”あ、感情が湧いてきた”という気づきや、”呼吸に意識を置くんだ”という指示をし導いていく姿、すべてを第三者的に観察しているのが「馬車の主人」なのです。
主人になっている状態となっていない状態の違い
「感情に流される」や「感情にのみこまれる」という表現がありますが、これがまさに観察者である馬車の主人になれているか、なれていないかの違いと言えます。感情に流されている時は、感情の馬が暴走し馬車が馬によってコントロールされている状態とイメージするとわかりやすいでしょう。感情的になって怒りや悲しみに飲み込まれてしまっている時、あなたがすべきことは知性を使って馬の状態を落ち着かせ、コントロールしていくことなのです。
ヨガを通して観察者になる力を養おう!
ヨガを通して「怒りづらくなった」や「ストレスがなくなった」という体感がある人は、ヨガのポーズを通して、生まれてくる感情を第三者的に観察する力を養うことができるようになったと言えるでしょう。呼吸に意識を戻すという意思を使って心と体を制御する練習を繰り返しを行うことがヨガであり、それによりこころをコントロールできるようになることが効果と言えます。
ダイエット目的でもOK!健康目的でもOK!そして、こころに対して変化を感じればそれもOK!ヨガの効果は人によって様々ですが、もしこころに対しても変化を感じてみたらこの馬車のストーリーを思い出してみてください。あなたのヨガの学びがさらに深まっていくことが、さらに楽しみになっていくでしょう。
ライター/伊藤香奈
股関節ヨガインストラクター。会社員歴20年の長年の座り仕事&長時間通勤で、股関節と腰の痛みに悩まされる。解剖学の知見を深め、ヨガ・ストレッチ・筋膜リリースを組み合わせた独自のエクササイズで痛みを克服。この経験をもとに「股関節ヨガ」というオリジナルメソッドにまとめ、「立つ・歩く・家事をする・仕事をする」といった日常の動きが楽になるヨガを考案。股関節が整うことで、美脚・美尻・むくみ解消・ボディメイクの効果や便秘解消といった女性に嬉しい効果もあると人気が広まっている。Instagram:@itokanayoga45
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