疲労回復に!ピクルスと並ぶイギリスの伝統的な保存食「ピッカリリ」の作り方
すっかり秋を通り越して初冬のような寒さが続くロンドンですが、10月31日のハロウィンに向けてスーパーにはハロウィン商品がずらりと並んでいます。元来ハロウィンとは古代ケルト人が行なっていた秋の収穫を祝う日。そのためこの時期は冬に向けて保存食を作るのに忙しい季節となります。今回は英国で人気の保存食をご紹介します。
紅葉が街を彩り、各地で収穫祭(Harvest Festival)が行われるこれからの季節。イギリスでも秋の農作物をジャムやピクルスにすることは古くから行われてきました。イギリスの家庭ではキッチンに瓶詰めされた保存食がずらりと並び、ホームメイドに限らずマーケットやスーパーにも多くの保存食が売られています。
イギリスといえばパブが有名ですが、パブの定番メニュー「フィッシュアンドチップス」と同じように「プラウマンズ・ランチ」というものがあります。プラウ【plough】とは農具、プロウマン【ploughman】で農具を持っている人つまり農夫です。その「農夫の昼食」がプラウマンズ・ランチと呼ばれ、畑で簡単に食べられるようなパンやチーズ・ピクルス・ハム・フルーツなどのコールドランチを指します。
「プラウマンズ・ランチ」と名付けられたのは、1950年代イギリス全土の乳製品の販促プロモーションとされていますが、昔の農夫たちのランチボックスはお洒落にアレンジされ今でもイギリスの食文化に取り入れられています。
その中でパンやチーズ・ハムのレリッシュ(付け合わせ)として代表的なのが「ピクルス」と「ピッカリリ」です。ハンバーガーやホットドッグに添えられたピクルスは馴染みがあると思いますが、ピッカリリとはターメリックが使われていることからインディアンピクルスとも言われ、カリフラワーを主にきゅうり・玉ねぎ・にんじんなどのさまざまな野菜を漬け込んだものです。ターメリックの他にイングリッシュ・マスタードが入っており、イギリス式にアレンジされたイギリスの伝統的な保存食です。
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