「飲んでもいいの?ダメなの?」アーユルヴェーダに学ぶお酒のたしなみ方

 「飲んでもいいの?ダメなの?」アーユルヴェーダに学ぶお酒のたしなみ方
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HIKARU
HIKARU
2020-09-13

ヨガ講師でアーユルヴェーダカウンセラーとしても活動するHIKARU先生に、アーユルヴェーダの知恵を借りて、日々を心地よく過ごすヒントを教えていただきます。今回のテーマは「飲酒」について。

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アーユルヴェーダ的お酒のたしなみ方

アーユルヴェーダ では、“お酒は飲んでいいのですか?”という質問を良くされます。ヨガと姉妹のような関係があると言われるアーユルヴェーダは、万人向けの生命科学です。一言でお答えすると、“いいのですよ〜!”

ただし条件付きで、まずはお酒が私たちにどのような影響を与えるのかを理解する必要があります。アーユルヴェーダでは、薬効の抽出や保存が効くことなど、薬用酒としてお酒をあつかってきました。またお酒は、肉体的な疲れを取り除くのに即効性があるとも考えられています。しかしながら、精神を惑わすものでもあり、毒と同じように消化機能を通らずとも、一気に体全体に巡るものでもあるのです。扱い方を間違えないように、まずはお酒をいただく準備から始めましょう。

お酒をいただく準備

1. お酒を飲んで良い時なのかをチェックしましょう。心身の状態が良くない時は、飲酒にふさわしい時ではありません。特に怒りや落ち込みなど精神的に不安定な時はなおさらです。

2. お酒を飲む前には、軽くシャワーを浴びて体を清潔にし、気分が上がるような装いに着替えましょう。香水や宝石などでオシャレをすると、なお良いです。

3. お酒を飲むための環境を整えましょう。上質のインテリアやグラスなどで演出を。リラックスして楽しいお酒になるように、出来れば手酌ではなく、麗しい人に注いでもらいましょう。

(同じ場所にいることが難しい場合は、オンラインなどで、楽しい会話と共に過ごすのも良いですね。)

4. 油で調理した温かいおつまみ共に、ほろ酔い程度いただきましょう。

5. お水を飲むのを忘れずに。お酒には利尿作用があり、体を乾かします。お酒飲む時に水を飲むのはカッコ悪いなんて言わず、合間で適度にお水を飲みましょう。

中でも、ほろ酔い程度が肝心です。

飲酒には3段階あるとアーユルヴェーダでは考えられていて、第一段階は、ほろ酔い程度。気分が高揚し、話が弾んだり、歌い出したりと、感情的に愛と喜びを感じる程度です。

第二段階は、判断力がなくなり、ろれつが廻らなくなる程度。感情のコントロールや善悪の判断ができなくなり、時には欲望が爆発的にあらわれます。

第三段階は、意識や感覚が鈍くなる程度。記憶が無くなったり、眠り込んだりしてしまいます。

“酒は飲んでも飲まれるな“と言われるように、孤独に焼け酒飲み放題ではなく、リラックスできる人との楽しいお酒で、有意義なひとときになるよう、工夫したいものですね。

ライター/HIKARU

アンダーザライト ヨガスクール リードトレーナー、全米ヨガアライアンスE-RYT500、YACEP認定講師、シヴァナンダヨガ正式指導者。アーユルヴェーダ・ヒーリングコンサルタント(日本アーユルヴェーダスクール認定)、Ayurvedic Medicine Practitioner(米国補完医療大学発行)など各資格を取得。AyuSya(アーユシュヤ)にて、ヨガとアーユルヴェーダの叡智を統合させたセルフケアの方法を提供する。著書に「やさしいヨガ」「HIKARUの楽しいヨガ」「はじめての楽しいヨガ」「はじめてのアーユルヴェーダ」(主婦の友社) www.ayusya.jp

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