「足を組むと骨盤がゆがむ」はホント?体の内側で何が起きているのか
足を組むと骨盤周りに良くないという話はよく聞きます。では、足を組むと体の内側で何が起きているのでしょうか?
足を組むと何が起きる?
足を組んだ姿勢は、なんとなく骨盤がゆがむとか、姿勢が悪くなるとか、腰痛の原因になるとか...体に良くないというイメージはあると思います。その一方で、どうしても楽だから足を組むことを止められないという方や、癖になってしまっているから足を組まないで座る方が疲れるという方もいるのではないでしょうか。それはすでに、体のゆがみがクセになってしまっているからかもしれません。足を組むと、体の内側で何が起こっているのかを知って、体を整えていきましょう。
骨や筋肉の動きを知ろう
足を組んだ姿勢のイラストを見て、確認してきましょう。イラストと同じく、左足を上に乗せた状態で足を組んでいるとイメージしてみてください。
1.骨盤の向き
片方の足をもう片方の足の上に乗せるという動作で、骨盤は斜め上に持ち上げられ、さらに上に乗せている方(左足)の骨盤は、少し前に押し出されます。これにより、上下と左右、どちらにもねじれが起こっていることがわかります。
2.背骨の動き
足を組んで、上に乗せている方の足の方(左足)の骨盤が少し上に持ち上がっているため、体は本当であれば斜めに傾いてしまうはずです。しかし、頭をまっすぐに保つため、背骨は右側に「側屈」し、カーブを描きながら頭の位置をまっすぐに保とうとします。
3.お腹まわりの筋肉の動き
足を組んで、上に乗せている方の足の方(左足)の骨盤が少し上に持ち上がり、少し前に押し出されているため、左側のウェスト周りの筋肉は、前にねじれながら縮こまっている状態になります。
4.肩回りの筋肉の動き
上記の2と3の説明の通り、背骨が側屈し、右側のウェストが縮こまっている状態のため、右側の肩が少し下がる方向に引っ張られます。
5.首回りの筋肉の動き
骨盤が斜めになっているところから、背骨が側屈して姿勢をまっすぐに保とうとする「うねり」のような動きは、最終的に首回りの筋肉によって調整され、目線は常に平行になり、頭の重心が崩れない位置に保たれます。上に組んでいる方の足(左足)の骨盤が少し前にでることで、上半身全体が前に倒れやすくなるため、それを支えるために首の後ろが縮こまったり、顎を出した状態の姿勢になりやすくなります。
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