「いつ始まり、いつ終わるのか」不安が多い更年期をどう過ごす?アーユルヴェーダに学ぶ
まずは、早寝早起きを心がけてみてください。この時期、自律神経にも不調が現れやすく、寝つきが悪くなったり、浅い睡眠になる可能性もあります。夜が更けるほど感情のアップダウンは激しくなり、老化も進んでしまいます。入眠出来なくてもいいので、早めにベッドに入って、リラックスする時間を設けてみましょう。そして、夜あまり寝られなかったから、その分朝遅くまで寝ていたり、昼寝をしてしまうと、生活全体のリズムが崩れてしまいますので、まずは起きる時間を毎日同じにしましょう。起きる時間をそろえることによって、食事の時間が決まり、その先の排泄のスムーズさにもつながります。
いつもの時間に朝起きたら、そのままシャワールームへ直行してください。なんとも言えない絶望感と共に起きる朝を迎えることもあるかもしれません。なかなかやる気が出ない日も、朝シャン、朝シャワーをすることで、体が温まり、気分もスッキリして来ます。
そして一番オススメしたいのが、午前中の運動です。朝食前や、ランチ前でもOKです。太陽礼拝のようなジワっと発汗ができるヨガのポーズにより全身を大きく動かしましょう。経血の無い日には、サーランバサルヴァーンガーサナ、シールシャーサナなどの逆転のポーズも効果的です。コリや緊張がほぐれて、血行が良くなり、気分も明るくなって来ます。日中のホットフラッシュの軽減も期待できます。ポーズの練習の後に、ナーディ・ショーダナ・プラーナヤーマ(片鼻調気法)は、心を穏やかにしてくれることでしょう。
また、もし身近に相談できる女性の先輩方がいらしたら、一人で抱え込まずに、そっと体験談を聞いてみるのもいいと思います。月経の付き合い方を女性同士サポートして来たように、この孤独を感じやすい不安定な時期も経験をシェアすることで、お互いにとても温かい気持ちになれるかもしれません。
ライター/HIKARU
アンダーザライト ヨガスクール リードトレーナー、全米ヨガアライアンスE-RYT500、YACEP認定講師、シヴァナンダヨガ正式指導者。アーユルヴェーダ・ヒーリングコンサルタント(日本アーユルヴェーダスクール認定)、Ayurvedic Medicine Practitioner(米国補完医療大学発行)など各資格を取得。AyuSya(アーユシュヤ)にて、ヨガとアーユルヴェーダの叡智を統合させたセルフケアの方法を提供する。著書に「やさしいヨガ」「HIKARUの楽しいヨガ」「はじめての楽しいヨガ」「はじめてのアーユルヴェーダ」(主婦の友社) www.ayusya.jp
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