【ネギ】冷凍すれば1か月保存が可能!?ネギの美味しさを損なわずに冷凍するコツを管理栄養士が解説

 大量のネギ
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ネギは白い部分にビタミンC、緑の部分にカリウムやカルシウム、βカロテンが豊富に含まれており、常備しておきたい野菜の1つです。ネギは冷凍すると1か月ほど保存ができ、煮物や汁物に入れればやわらかい食感も気になりません。今回はネギの冷凍保存について詳しく解説します!

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使い切れないネギは冷凍するのがおすすめ

束ねたネギ
by photoAC

ネギは冷凍をすれば、常温や冷蔵庫で保存するよりも日持ちするのが特徴です。

 

  常温保存 冷蔵保存 冷凍保存
保存できる日数 約2~3日 約7日間 約1か月

 

白い部分を新聞紙で包み、緑の葉の部分をラップに包んだ状態で冷蔵保存をすると、約1週間ほど保存ができます。しかし、10日以上鮮度を保つのは難しいでしょう。冷凍すれば3週間以上保存できるため、長期間ネギを楽しむことができます。また、ネギの冷凍保存は、食事の準備の手間が省けるのも嬉しいポイントです。ネギを洗い冷凍保存しておけば、使う前の洗浄作業が短縮できます。また、小分け保存をしておくことで、使いたいときに必要な分をサッと取り出せるため、包丁やまな板を出す頻度が減らせるでしょう。食事の下準備にかかる時間を短縮できれば、忙しい日のごはんの準備も少しだけラクに感じられます。

ネギを冷凍保存しよう!手順とポイント

冷凍ネギ
by photoAC

ネギは、以下の手順に沿って冷凍しましょう。ポイントを押さえておけば、ネギの美味しさを損なわずに長期保存ができます。

ネギの冷凍保存方法

  1. ネギの根っこ部分をカットし、流水で洗う
  2. キッチンペーパーなどで水気をよく拭き取る
  3. 使いやすい大きさに切り、小分けにしラップでつつむ
  4. 密閉保存袋に入れ冷凍する

ネギの乾燥と酸化を防ぐため、ラップや密閉保存袋の空気はできるだけ抜くのがおすすめです。冷やしたバッドの上に置き急速冷凍をすれば、より鮮度を損なわず保存ができます。

ポイントは「冷凍前の水分の拭き取り」

ネギを冷凍する際は、水分をしっかりと拭き取りましょう。洗浄後のネギの水分を残した状態で冷凍すると、ネギと一緒に水分も凍ります。ネギ同士がくっついたり水っぽくなったりする原因につながるでしょう。細かく刻んだネギを冷凍する際は、密閉保存袋のなかにキッチンペーパーを入れて冷凍するのがおすすめです。冷凍する際に出た水分や洗浄時に残った水分が拭き取れ、ネギ同士がくっつかずパラパラになります。保存袋のなかにキッチンペーパーを入れる際は、冷凍開始から30分ほど経過したら取り出しましょう。

冷凍ネギを活用する際の注意点

ねぎの煮物
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冷凍ネギを料理に活用する際の注意点は、以下のとおりです。

  • 調理前に解凍をしない
  • 冷凍後は早めに使い切る

ネギを解凍して使うのはおすすめできません。ネギなどの水分含量が多い野菜は冷凍過程で細胞の破壊が起こるため、解凍時に大量にドリップが出るのが特徴です。そのため、ネギを解凍してから使うとシャキッとした歯ごたえがなくなると考えられています。冷凍ネギを活用する際は、解凍せずに汁物や煮物に入れましょう。歯ごたえの劣化が気にならず、水分の加熱により溶け出したビタミンCなどを無駄にすることなく食べられます。また、冷凍庫は開け閉めが頻繁に繰り返されるため、庫内温度が変動しやすいのが特徴です。冷凍で1か月ほど保存可能なネギも、庫内温度が変動すれば少なからず影響を受けます。そのため、ネギを冷凍した際はなるべく早めに使い切るのがおすすめです。

栄養豊富なネギは冷凍して長期保存しよう

カロテンやカルシウムなどが豊富に含まれるネギは、冷凍保存しておくと便利な野菜の1つです。冷凍する際は、キッチンペーパーで水分をしっかりと拭き取りましょう。ぜひ温かい煮物や汁物に冷凍ネギを活用してみてください!

【参考文献】

野菜類/(ねぎ類)/根深ねぎ/葉/軟白/生 - 01.一般成分表-無機質-ビタミン類

野菜類/(ねぎ類)/こねぎ/葉/生 - 01.一般成分表-無機質-ビタミン類

長ねぎレシピ|JA名取岩沼おすすめレシピ

澤田小百合・福田 滿 冷凍野菜の細胞内氷結晶の形状が解凍後ドリップ損失に及ぼす影響

ライター/菅理栄養士 山田佳奈子

管理栄養士。約8年間保育園で献立作成や給食づくり、栄養相談に携わる。とくに食育活動に力を入れており、0歳から5歳の年齢に合わせた指導で「食を楽しく学ぶ」を大切に活動。出産を機に「食に興味をもつ子を育てる」ことをより意識し、さらに食育活動に力を入れる。アトピーや運動誘発性小麦アレルギーの発症、2年間のイギリス生活などでからだと食の関わりに関心をもつ。現在は、子育てをしながら執筆活動をメインに食と健康に関する情報を発信している。

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NS Labo(栄養サポート研究所)

NS Labo(栄養サポート研究所)

全国の栄養士、管理栄養士をサービスパートナーとして、健康やダイエット、美容関連の 商品開発や監修、講演やコラム執筆、メディア出演などウェルネス分野を中心に幅広く事 業を行っている。 また、2020年に「ウェルネスライフコーチ協会」を立ち上げコミュニティを通して健康貢 献活動を行っている。



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