〈損する食べ合わせ〉わかめとネギ、実は一緒に食べない方がいい?管理栄養士の回答は

 〈損する食べ合わせ〉わかめとネギ、実は一緒に食べない方がいい?管理栄養士の回答は
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みそ汁の具といえば「わかめ」と「ネギ」を組み合わせて入れるのが一般的ですよね。何気なく組み合わせている方もいらっしゃると思いますが、わかめとネギは実は一緒に食べない方がよいことをご存じでしょうか。そこで、今回はわかめとネギを一緒に食べない方がいい理由について解説いたします。

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わかめとネギは損する食べ合わせ

わかめとネギは両方ともみそ汁に欠かせない具材ですが、栄養面からみると実は損する食べ合わせとなってしまいます。

その理由は、生のネギに含まれる硫化アリルという成分が、わかめに含まれるカルシウムの吸収を妨げてしまうためです。

ですが、硫化アリルは熱に弱いので、みそ汁であればネギを入れてからひと煮立ちさせることで、カルシウムの吸収を妨げることは無くなります。

ちなみに、ネギと同じ仲間の玉ねぎやニラ、にんにくにも硫化アリルが含まれています。

もう一つ、カルシウムの吸収を妨げる可能性があると言われているネギの成分が「リン」です。カルシウムとリンの理想的な摂取比率は1:1ですが、リンをとり過ぎるとカルシウムが利用されずそのまま排泄されてしまうのです。

しかし、生の葉ねぎ10gあたりのリンは4mg、水で戻した乾燥わかめ10gあたりのカルシウムは10mgです。そのため、リンのカルシウム吸収阻害を過度に心配する必要はなさそうです。

わかめにおすすめな組み合わせは?

わかめ
わかめにおすすめな組み合わせは①油や脂質を含む食材 ②酸味のあるもの photo by PHOTO AC

ネギとわかめそれぞれにおすすめの組み合わせをご紹介いたします。料理を作るときの参考になれば幸いです

油や脂質を含む食材

わかめには油に溶ける脂溶性ビタミンのβ-カロテンやビタミンKが含まれています。脂溶性ビタミンは油に溶けるため、肉類や油揚げなど脂質を含む食材と一緒に調理をする、油を使った調理をすると吸収率を高めることが可能です。

酸味のあるもの

お酢に含まれる酢酸や、レモンや梅干しなどに含まれるクエン酸はわかめに含まれる栄養素の吸収を促進する働きがあります。酸味でわかめもさっぱりと召し上がることができるため、おすすめの組み合わせです。

ネギにおすすめの組み合わせ

長ネギ
ねぎにおすすめなのは、豆腐や豚肉、鮭などビタミンB1が豊富な食材。photo by PHOTO AC

ビタミンB1が豊富な食材

ネギはにおいや辛みの成分である硫化アリルが豊富に含まれています。硫化アリルは、疲労回復に効果的なビタミンB1の吸収を高める働きがあります。

ビタミンB1の豊富な豆腐などの大豆製品、豚肉、鮭などとの組み合わせがおすすめです。

まとめ

わかめとネギの食べ合わせについてご紹介いたしました。どちらも栄養価が高い食材なので、今回ご紹介した食べ合わせを参考にしていただければと思います。

【参考】

 J-CAST:みそ汁の具にネギとワカメはご法度 豊富なカルシウムが「無駄」になる

日本食品標準成分表(八訂)増補2023年

健康長寿ネット:リンの働きと1日の摂取量

健康長寿ネット:ビタミンB1の働きと1日の摂取量

多山賢二 他:食酢の健康機能カルシウム吸収促進効果

三宅義明 他:食品中ミネラルの溶出性及び吸収性に及ぼすレモン果汁の影響

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津端奈緒美

津端奈緒美

管理栄養士/ライター。大学卒業後、病院の管理栄養士として栄養指導などに従事しながら社会人学生として修士課程を修了し、現在は博士課程を履修中。ライターとして栄養や健康に関する分野で科学的根拠に基づいた記事やコラムを執筆している。



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