18歳で病に倒れて|脳卒中を経験後に感じたヨガの力とは

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18歳で病に倒れて|脳卒中を経験後に感じたヨガの力とは

麻痺を伴う脳卒中を経験してから数十年後、ヨガのおかげでゲイル−アン・マイアーさんは心身の強さと安定感を再び手にしました。

2011年9月、初めてクリパルヨガのクラスにドキドキしながら参加したときには、ヨガが自分にこれほど素晴らしい影響を与えてくれるものとは思いもしませんでした。26年前の脳卒中のせいで左腕があまり動かず、中年太りもありましたが、私はヨガのクラスを修了したいと思っていました。

これから始まる90分間のクリパルヨガ基礎クラスが、信じられないほど感動的な人生の旅の始まりとなることは誰が予想できたでしょうか。クラスのティーチャーであるナンシーから「プラーナを感じられているかしら?」と声をかけてもらいながら、山のポーズからシャバーサナを終えるまでの間、私の中のエネルギーが目覚めたかのように感じました。そして私はプラーナを感じることができ、それは素晴らしい体験でした。

この瞬間にたどり着くまでの35年間、私の人生は最高に幸せなことも、最悪に悲しいことも多々ありました。

突然の病で、人生は恐れと不安でいっぱいになった

1978年、私は18歳でした。私の人生はいつも自分が思い描くように進んでいました。愛する可愛い8ヶ月の息子のネイサンもいて、幸せな結婚生活を送っていました。突然起きた右脳の脳出血によって部分的な左半身の麻痺が起こり、私の人生計画は突如阻まれました。脳の中にAVM(脳動静脈奇形)が見つかったのです。いつ爆発するかわからない爆弾を脳に抱えており、寿命は35年と伝えられ、人生は恐れと不安でいっぱいになってしまいました。

私は息子が自分を必要とするときにこさえてあげることができないのではないか、と息子と二人っきりになることが不安でした。私は疲れやすくなり、毎日を乗り切るために夫や息子に頼らなければなりませんでした。医師から子供をこれ以上作ることは厳しいと告げられ、希望の光がまたしても吹き消されたのです。

その後の10年間、私は左半身の回復に向けて目覚ましい進歩を遂げ、左手で字を書いたり、食事をしたり、運転したりできるようになりました(そう、私は左利きです)。医師たちは神経学的には損傷がないと考えていましたが、私は今も尚、起こりうる次の出血の不安を抱えながら生きています。

AVMに対する新たな放射線治療を知ると、私はそのチャンスに期待をしました。それはリスクを伴うものでしたが、息子が成人を迎える日を見届けるためなら、何でもしたいと思ったのです。その治療法は最終的に成功し、脳の中のAVMは完全に摘出されました。ようやく自分の人生を取り戻することができると感じたのです。

しかし、左半身の機能がまたもや低下し始めると、すぐに喜びの感情が薄れました。AVMが摘出された際に脳卒中を患っていたことを知ったのです。脳内出血のリスクはもうありませんでしたが、体の機能が半分しか残されていませんでした。

とても嬉しいことに、医師から脳にAVMがなければ、もう一人子供をもうけても良いと告げられました。1993年、長年の努力の末、次男のマッケンジーが生まれました。出産後の数年間はオムツ替えを何百回と行い、片手でできるほどでした。忙しい毎日でしたが、生きているということ、そして子供の成長を見られることがただ幸せでした。右半身に頼りながら、自分がやるべきことをしていました。

骨折を機にヨガと出会う

2007年、つまずいて右足首を骨折したことをきっかけに、私はヨガに興味を持ちました。松葉杖が使えず、全体重をかけられないことから、6週間という長い期間ベッドの上で過ごし、車椅子に移動するのも一苦労でした。その状況に苛立ち、落ち込み、挫折しました。長年に渡り、自分のせめてもの支えである右半身に頼っていました。足首の負傷によって、自分がどれほどまでに右半身に頼っているかを痛感しました。やがて、真剣に自分の可動性を見つめ直し、それを改善する方法について考えるようになりました。足首を2回手術した後、ディープウォーターエアロビクスとリストラティブヨガのプラクティスを始めました。私の心の中に美しく穏やかな感覚が生まれました。

2年間、週一回ペースでリストラティブヨガをプラクティスしました。やがて、その他のヨガについても知りましたが、リストラティブヨガは、私のように制限がある人間が唯一できるヨガだと思っていました。

そしてある時、ヨギである義理の妹に後押しされて、初めてクリパルヨガのクラスに足を踏み入れました。ティーチャーであるナンシーが感じ良かったおかげで、私はクラスの中で孤立したり、不安感を抱えたりすることなく様々なポーズに取り組むことができました。身体能力的に難しいと思っていたポーズができるようにもなりました。バランスポーズや自分の体重に耐えるポーズに取り組むようになり、以前よりも安定感と強さを手に入れ、左半身の機能も向上し続けています。

ヨガのおかげで今の私がいる

ヨガのおかげで今の私がいます。そして正直ヨガ無くしては、今の自分の成長は無かったと思っています。将来的に左半身が完全に機能するようになるでしょうか?おそらく答えはノー。しかし、私は決して「絶対」と言い切りません。私は精一杯頑張り、成長し続け、それから宇宙が自分にもたらすものを見たいのです。

私はヨガのプラクティス中のみならず、毎日の始まりにその日の目標を決めています。私はかつてないほど今に存在し、気づきを感じています。毎回クラスの後は幸せな気持ちになり、この美しい人生の旅を続けることが楽しみに思います。週二回のクリパルヨガのほか、今も尚、ヨガにハマるきっかけとなったリストラティブヨガに週一回通っています。

ヨガを始めて以来、「食」との付き合い方や恐れとの向き合い方に変化が出てきました。また、カヤックを買ったり、人生初のスノーシューにチャレンジしたり、公の場でヨガパンツを履いてみたりするようになりました。

私は今人生のあらゆる面において以前よりもマインドフルになり、体も強くなり、ボディラインも変化しつつあります。かつて限界を見ていた場所で、可能性を見るようになりました。ヨガのおかげで新鮮な目で自分の体、そして左半身を見つめられるようになりました。体と心と精神がつながることは明らかに素晴らしいものです。私の中で燃える新たな光を私は愛しています。

教えてくれたのは…ゲイル−アン・マイアーさん
ゲイル−アン・マイアーさんはカナダのブリティッシュ・コロンビア州に暮らしています。夫と2人の子供たちの支えにより、前向きな人生を送れていることにいつも感謝しています。

Translated by Hanae Yamaguchi

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