自然災害やウイルス流行など...世の中に惑わされない心を作る方法とは?臨床心理士が解説
こんな時、私たちはどうあるべき?
マスコミの報道やSNSなどの拡散により様々な情報が飛び交い、不安や焦りからいつもとは違う行動に出たくなるのも当然のことかもしれません。しかし、世に飛び交う情報の中には、嘘か本当かわからない曖昧なものが多いのも事実。そのような情報に振り回されることで、本当に必要な人に必要なものが届かないという状況を作りかねません。そんな中で私たちに求められる姿として以下のことが考えられます。
まずは深呼吸
不安や焦りなどネガティブな感情でいる時には、冷静な判断がしづらいもの。『まずは一呼吸』を普段から心掛けましょう。この一呼吸が、不安定な状況に置かれパニックになっている私たちの目を覚ましてくれるかもしれません。
「自分はどう思う?」
外部からの情報に振り回されるのは、他者基準で物事を捉えることがクセになっているからかもしれません。こういった事態だからこそ『自分はどう思う?』と考えることが大切なのかもしれません。しかしこれは急にできることではないので、普段から『自分にとって必要なものは何?』『私だったらどうする?』と自分に問いかけ、自分で選択することを習慣にしていくことをオススメします。
【今】に意識を向けること
ネガティブな感情に支配される時、私たちの目が向くのは過去に起きた出来事や思い出であったり、先の見えない将来のこと。過去は取り戻せないし、未来をコントロールするのも現実的ではありません。そんな時こそ【今】に意識を向けるのが大切なのではないでしょうか。例えば、【今の私に本当に必要なことは何か】と一旦踏み止まってみると、やるべきこと、やらなくていいことが見えてくるでしょう。
この先もウイルスの流行や自然災害など、予測できないことが私たちの眼の前に立ちはだかるかもしれません。だからこそ、【外部の情報や他者に振り回されない自分】を持っておくことが大切なのではないでしょうか。そのために普段から呼吸法や瞑想、アーサナの練習などを通して【自分自身との対話】【自分で選択すること】を習慣にしておくことが必要かもしれませんね。
ライター/南 舞
臨床心理士。岩手県出身。多感な思春期時代に臨床心理学の存在を知り、カウンセラーになることを決意。大学と大学院にて臨床心理学を専攻し、卒業後「臨床心理士」を取得。学生時代に趣味で始めたヨガだったが、周りと比べず自分と向き合っていくヨガの姿勢に、カウンセリングと近いものを感じ、ヨガ講師になることを決意。現在は臨床心理士としてカウンセリングをする傍ら、ヨガ講師としても活動している。
Instagram: @maiminami831
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