体内外の乾燥で老化が進む?「食用油」の正しい選び方・取り入れ方
日ごとに寒くなる今日この頃、寒さとともに気になるのが乾燥ですね。特に外気にふれる顔や、手足のかさかさが気になるのではないのでしょうか? 保湿ケアをするとともに姿勢を整え、股関節や肩関節を良く動かすヨガのポーズやセルフケアを行うと血流がよくなりおすすめです。ヨガ講師の他、セラピストとしてボディケアを指導したり、栄養士としてレシピ本の栄養監修をさせて頂く機会もあるので、今回は乾燥する時期におすすめの内側と外側から綺麗と潤いを与えてくれるオイルについてお伝えしていきます。
良いオイル・悪いオイルを見分けよう
カロリーで考えると嫌煙されがちなオイルですが、女性が美しくしなやかでいるためには不足させたくない食材です。ただ、身体や肌によいオイルがあると同時に老化を促進させてしまうオイルもあります。よいオイルも酸化にとても弱いものは調理時に体によくないオイルになることも。
今日はいくつかのオイルの特徴やおすすめの食べ方を紹介するので選び方の参考にしてみてください。
体に良い食用オイルとは
適度にとるときれいになれるおすすめオイルを紹介します。ただ、熱にある程度強いものと弱いものがあり、常温でとるときれいになるのに加熱すると酸化してしまうものがあります。それがわかっていると炒め物で何を使えばいいか、常温で食べるならどれなど選べるようになっていきます。
1.常温で液体のオイル
軽い炒め物など加熱にも使えるオイル。そのままサラダにかけていただくのも、もちろんおすすめ!
・オリーブオイル
・ごま油
2.過熱に弱い良質なオイル
特に体に良いとされるオイル。熱にやや弱いので、そのまま召し上がってください。
・ナッツ類の油 (アーモンドオイルなど)
・種の油 (グレープシードオイル等)
3.高温での調理におすすめのオイル
常温で固体の油は酸化しにくく加熱調理に向いています。
・バター
・ギー
・ココナッツオイル(寒くない時期であれば〇)
良質なオイルが含まれている食材
オメガ3系といって、血中の中性脂肪を減らしてくれる効果など生活習慣病予防効果があります。ただ、液体にするととても酸化しやすい油なので、オメガ3を豊富に含む食材を固形で食べるのがおすすめです。
・青魚
・卵黄
・くるみ
オイルの種類によって食材や調理法を考えるのも楽しいですね。
体が錆びる!? 避けたい食用オイルとは
オイルの中でも避けたいのは老化の原因や動脈硬化などの原因になるとされている、下記のような酸化したオイルや加工油です。加工油の中でもトランス脂肪酸は病気のリスクがあることから欧米では規制の対象になっている国も増えています。
とりすぎると美容面でのマイナスもあるので健康になりたい方はもちろん、綺麗になりたい女性はできるだけ避けたいところです。
加工油
マーガリン、ショートニングなどのトランス脂肪酸、サラダ油などの加工の工程で加熱処理が多い加工油など。
揚げてから時間の経った揚げ物
常温で液体のオイルは高温に弱く、揚げ物は超高温で調理するため酸化しやすい傾向に。特に揚げてから時間が経過するにつれて酸化がどんどん進みます。揚げ物をどうしても食べたいという時は熱に強い油で揚げて、揚げたてを食べましょう。
上記のほか、ナッツ、シード系のオイルなど生で摂った方が良いとされるオイルでの加熱調理も控えましょう。
肌から潤すオイル
良質なオイルは食事からだけでなく、肌からもとりいれて潤いをアップさせましょう。
フットケアにおすすめのオイル
足などのマッサージには、冬場は身体をあたためる作用のあるオイルを選びましょう。太白ごま油などは安価で手に入りやすいのでおすすめです。
血流をよくするため末端から中心に向かって撫で上げるようにオイルを塗りこんでいきましょう。硬さを感じる箇所は念入りにこすりあげるようにマッサージしてみましょう。
デリケートゾーンケアにおすすめのオイル
デリケートゾーンは、目の周りの皮膚よりも柔らかく繊細な部分なので、化学成分が入っていないオーガニックにこだわったアイテムを選びましょう。おすすめは、アプリコットオイルなどの種子油。デリケートゾーン専用のアイテムを使うのもおすすめです。
手や身体を清潔にし、こすらずにやさしいタッチで行いましょう。デリケートゾーンのオイルケアをはじめて全身のうるおいがアップしたという声も多いそう。まずは肛門と膣の間にある会陰のオイルマッサージからはじめてみましょう。
血流をよくして潤いを肌に届けよう
乾燥を防いで肌を潤すには、血流の促進が大切です。
セルフマッサージも血流を促進しますが、適度な運動も心掛けた方がベター。皮膚への栄養は毛細血管が運んでくれているので運動不足の方は冷えやすいだけでなく、潤いもなくなりかさつきやすくなってしまいます。
日常では、いつもよりも少し大きく手を振って一歩を大きく歩くなども日常にとりいれてみてください。駅で階段を大きい歩幅でリズムよくあがるなどしてヨガ以外でも血流をよくする工夫をできると更によいですね。
ヨガの練習では肩関節をほぐす・股関節周辺をしなやかにする・腹部の大きな血管を圧迫しないよう姿勢を整えることが大切です。いまままでのヨガジャーナルオンラインでの女性のためのヨガ連載やクラスでも紹介していますのでよければ参考にしてくださいね。
一緒に身体作りをして潤いのある冬にしていきましょう。
教えてくれたのは…仁平美香先生
ヨガ講師(月経血コントロールヨガ、産後ママのためのメンテナンスヨガ、体軸ヨガ講師養成スクール講師)、セラピスト(内臓・骨盤底ケアforwomenなどのメニューを担当及び整体スクール講師)、栄養士。一般社団法人日本ホリスティックヘルスケア協会理事。女性のためのヨガ協会代表。女性のためのイベントYOGAWOMANにて講師を担当する他、企画運営にも携わる。「カラダをゆるめてこころを整えるはじめての月経血コントロールヨガ」「医師もすすめる血管美人ヨガ」等著書多数。雑誌・WEB等コラム監修も行う。
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