不安・不眠を和らげる3つの方法|呼吸・食事法・マッサージ
2.「温かさ、適度な油分」を食生活に取り入れる
ヴァータの性質には「冷性、乾性」というのがあるため、食事には季節の食材を生かした温かいスープがオススメです。アーユルヴェーダで乾性の反対は、「油性」であると考えられていますので、ギーやオリーブオイルを適量に使ってスープを仕上げると、より効果的です。
外出先などで用意しにくい場合は、温かく適度な油分を含むホットミルクは有効です。一旦沸かした牛乳は消化しやすくなるので、しっかり温めてから飲むこと、そして牛乳は塩味、酸味、魚類とそれぞれ一緒に飲んでしまうと食べ合わせの問題で未消化となってしまうため、食事とは離して取ることが大切です。食前ならば少なくとも30分前までに、食後は3時間空けてから飲みましょう。たとえお白湯だけでも、不安が訪れた時にはぜひ温かい物を両手で感じながら、ゆっくり口にしてみてください。不安が原因で不眠になることもあります。ホットミルクに催眠効果が期待できるナツメグをひとつまみ程度入れてお休み前に飲むのも良いでしょう。
3.ヴァータの性質を和らげる「耳のマッサージ」
また、ヴァータの関わりが深い感覚器官は「耳」です。日中でも不安や緊張、疲労を感じる時には耳が硬く、冷たくなっているでしょう。休憩時間を利用して耳のマッサージをしてみてください。なかなか寝付きにくい時に、ベッドの中でも簡単にできます。
耳のマッサージやり方
1.耳の上側から耳たぶにかけて耳全体をもむ(目を閉じて行うと、目の疲れも同時に落ち着けます)。
2.十分気をつけながら、人差し指をそっと耳の穴に入れて、内側の壁を色々な角度に押す
3.耳を前後にまたぐように人差し指と中指で挟んで、耳の周りを回すようにもむ
ライター/HIKARU
アンダーザライト ヨガスクール リードトレーナー、全米ヨガアライアンスE-RYT500、YACEP認定講師、シヴァナンダヨガ正式指導者。アーユルヴェーダ・ヒーリングコンサルタント(日本アーユルヴェーダスクール認定)、Ayurvedic Medicine Practitioner(米国補完医療大学発行)など各資格を取得。AyuSya(アーユシュヤ)にて、ヨガとアーユルヴェーダの叡智を統合させたセルフケアの方法を提供する。著書に「やさしいヨガ」「はじめての楽しいヨガ」「はじめてのアーユルヴェーダ」「体の硬い人のヨガ入門」(主婦の友社)がある。
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