代謝アップ&良い姿勢に!理学療法士が解説「抗重力筋」を鍛える方法
「抗重力筋」エクササイズ!
抗重力筋は身体の前側と後側にある筋肉なので、矢状面上のムーブメントである「太陽礼拝」が、実はエクササイズには最適です。前屈も後屈もダイナミックに入っているので、抗重力筋の収縮と弛緩が活発に行われ、抗重力筋が活性化します。
そこで、太陽礼拝にアレンジを入れてみましょう。
つま先立ち
太陽礼拝のウルドゥバ・ハスターサナで、「つま先立ち」を5秒間行います。難しければ両手は合掌か腰にそえてもOKです。先ほどの「つま先立ち」テストで行った際のポイントを忘れずに。
Vポジション
可能なら、ちょっと難しくなりますが「Vポジション」でも5秒間チャレンジしてみましょう。Vポジションは、「ピラティススタンス」とも言われ、ピラティスで登場するスタンスです。つま先をV字に開き、両踵をくっつけたままでつま先立ちをします。この時も背中が反ったりお腹が前に突き出たりしないようにコントロールしましょう。
プランクポーズでキック
太陽礼拝中のプランクポーズで、片脚の上げ下げを10回ずつ行いましょう。この時に腰が反ったり、お尻が上がったり、骨盤がグラグラしないよう、吸って上げて、吐いて下げて、をゆっくり繰り返しましょう。下ろす時はつま先をマットに下ろしきらずに、ギリギリでその都度止めてみましょう。
最後に
抗重力筋のパワーのチェックで、自分の姿勢の気付きがあったと思います。一人で鏡を見ながらチェックするのもいいですし、ペアでお互いの姿勢を観察することもぜひやってみてください。
太陽礼拝も、抗重力筋のパワーを今まで以上に実感しながらヨガを続けていけるといいですね。
【参考文献】
・Balen’kii VY, Gurfinkel VS, Paltsev YI: Elements of control of voluntary movement. Biofizika 12: 135-141, 1967
・body conditioning studion KIZUKI
・竹井仁「姿勢の教科書」ナツメ社,2015
・厚生労働省「e-ヘルスネット」
ライター/堀川ゆき
理学療法士。ヨガ・ピラティス講師。抗加齢指導士。モデルやレポーターとして活動中ヨガと出会い、2006年にRYT200を取得。その後、健康や予防医療に関心を持ち、理学療法士国家資格を取得し、慶應義塾大学大学院医学部に進学。現在大学病院やスポーツ整形外科クリニックで、運動機能回復のためのリハビリ治療に携わる。RYT200解剖学講師も務める。
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