柳本和也先生が実践!ヨガに必要な下半身を整える「ミクロ練習」とは?【取材こぼれ話】

 柳本和也先生が実践!ヨガに必要な下半身を整える「ミクロ練習」とは?【取材こぼれ話】
Sayaka Ono
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――「ミクロ練習」を取り入れるきっかけは?

K:以前はもっと大枠でとらえてポーズをとっていましたが、「自分の得意なところだけでポーズをとっている」と思ったのがきっかけ。生徒さんの中にも、クラス前に座っている時、膝が上がって背骨が曲がっていたり、膝はまっすぐだけど胸が反っていたり…。その姿勢を真似してみると、めっちゃ腰が痛い! これでは10分瞑想をしたら、10分ぶん腰が悪くなりますよね。

また、股関節の可動域が少ない人は、腰を丸めて、骨盤が後傾した状態でポーズをとっていることも。ヨガを毎日続けていたら体は良くなるはずなのに、毎日、腰が丸まっていたらやっぱり良くないですよね。僕も「ヨガをしてからのほうが腰が悪くなった」と思っていた頃がありました。やっぱり、骨盤や背骨を意識して練習しなければ、腰は丸まったままだなぁって。

――普段の練習に「ミクロ練習」の視点を取り入れるには?

K:「もっともっとポーズができるようになりたい!」と前進する姿勢ではなく、できていると思っていたポーズに対して「腰が丸まっていないか」など細かいところに積極的に気づくように練習しましょう。謙虚な姿勢を忘れずに!

――体を整えていく上で、練習中に痛みを感じたら?

K:練習では、ときには痛みを感じることもありますが、痛いのも受け入れる心を。みんな痛みと緊張を味わうけど、ゆっくりゆっくり、呼吸に集中していくのがヨガだなと思います。

たとえば首や肩など、心地よさを実感しやすい部位は問題ないのですが、股関節を割って(開脚して)いくのは「痛み」が先に来るので、みんな嫌がります。もちろん無理は良くありませんが、時間をかけてでも受け入れるように練習していく。そうすると、ポーズの感覚だけでなく、自分と感じ方が違う人も受け入れられるようになることも…。

――ヨガの練習はマインドも変えていく?

K:ヨガの練習の中で「痛い」とすぐ言う人の中には、感情で動いたり、自分のものさしと違う人が現れるとストレスに変わりやすい人が多いように感じます。痛みを感じても、そこで辞めるのではなく、体を整えていく努力をしようとする人は、ポーズだけでなく心の中の壁をゆっくりゆっくり外していけます。それが、ヨガの体から心へ移っていく練習方法だと思います。

☆取材こぼれ話、いかがでしたか?『ヨガジャーナル日本版』vol.64「下半身の筋肉がきちんと使える 骨盤真っすぐ練習法」も合わせてチェックしてみてください。

柳本和也さん
日本のアシュタンガヨガ第一人者ケン・ハラクマ先生に師事。その後、ヨガ指導やイベントなどで活躍中。「アサナマンダラ」がもっと深く学べるティーチャートレーニングコースも開催している。

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