首こりを放置しないで!椅子に座ってできる首の横~肩まわりを緩めて伸ばす3つの「斜角筋ストレッチ」

 首こりを放置しないで!椅子に座ってできる首の横~肩まわりを緩めて伸ばす3つの「斜角筋ストレッチ」
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須藤玲子
須藤玲子
2025-02-01

今回は、首こり解消に効果的!椅子に座ったままできる手軽なストレッチをご紹介します。前かがみの姿勢が続く人、猫背やストレートネックを改善したい人、首だけでなく、肩や背中がガチガチ…そんなあなたにおすすめです。首の横側にある筋肉「斜角筋」の緊張を解く3つのストレッチです。

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斜角筋とは?

斜角筋(しゃかくきん)とは、首の横側、深層部にある3つの筋肉の総称。前から前斜角筋、中斜角筋、後斜角筋の3つの筋肉で構成されています。

斜角筋
イラストAC

斜角筋は、首を横に倒したり(側屈)、顔を横に向けたり(回旋)、前に傾けたり(前屈)する動きで働きます。デスクワークや長時間のスマホ使用など、猫背や前かがみの乱れた姿勢が続くと斜角筋に過度な負担がかかります。首こりや肩こり、ひどくなると神経や血管を圧迫し、腕や指先のしびれにつながることも…。

首こりを放置しないで!

首の周辺には、全身に血液を送る血管や自律神経が通っています。そのため、首の筋肉が緊張すると、凝りや痛みだけでなく、自律神経の乱れを引き起こす場合もあります。
緊張性の頭痛やめまい、目の違和感など、様々な不調を招くケースもあるため、注意が必要です。

スマホやパソコンを長時間使用することが多い人は、普段から、首に負担がかかる姿勢を続けないこと。適度な休息や運動を取り入れて、首凝りを放置しないように心がけましょう。

椅子に座ったまま首凝り解消!首の横側を伸ばす3つの斜角筋ストレッチ

首の横にある「斜角筋(しゃかくきん)」の緊張を解く簡単なストレッチです。力を入れすぎず、心地よい範囲で行いましょう。

やり方

1)骨盤を立てて背筋を伸ばし、姿勢を整えて椅子に座る

姿勢を整えて椅子に座った体勢
Photo by Reiko Sudo

2)右手を体から少し離して下斜め下に伸ばし、頭を左に傾ける。左手を右のこめかみに乗せ、ゆっくり5呼吸繰り返す。元の位置に戻り反対側も同様に行う。

椅子に座り、左手を下して肩の力を抜き、頭を右に傾けた首のストレッチ
Photo by Reiko Sudo

3)右手を腰に回し、肩や肩甲骨周辺の力を抜く。頭を左に傾け、左手を右こめかみに乗せてゆっくり5呼吸繰り返す。元の位置に戻り反対側も同様に行う。

左手を腰に回し、肩、肩甲骨の力を抜いて頭を右に傾けた首のストレッチ
Photo by Reiko Sudo

4)右手の平をお尻の下に入れて、肩、肩甲骨を下す。頭を左に傾け、左手を右こめかみに乗せてゆっくり5呼吸繰り返す。元の位置に戻り反対側も同様に行う。

左手をお尻の下に入れて頭を右に傾けた首のストレッチ
Photo by Reiko Sudo

ポイント

縮んで固まった首の横側を緩めて伸ばし、血液の巡りを良くするストレッチです。
頭を傾ける時に違和感があれば、手を乗せずに体側に下したままでOK! 反動をつけたり、無理に引っ張ったりせず、心地よい呼吸と共にリラックスして行いましょう。
首こりは、前述したように自律神経のバランスを乱す原因になり、心身の不調に関わる可能性もあります。仕事の合間やちょっとした隙間時間を利用して、こまめなストレッチを取り入れましょう!

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斜角筋
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