目の疲れからくる肩こりや軽い頭痛をスッキリやわらげる!頭のツボを刺激する「うさぎのポーズ」
スマホやパソコンの長時間利用で目が疲れ、それに伴う肩こりや頭痛に悩まされることはありませんか?頭頂にある百会(ひゃくえ)と呼ばれるツボを刺激する「うさぎのポーズ」で、疲れやこりをやわらげてみましょう。
目が疲れると肩こりや頭痛につながるのはなぜ?
目の疲れが肩こりや頭痛を引き起こす原因として、自律神経の働きが大きく関係しています。
目の疲れが続くと脳がストレスを感じ、交感神経が活性化します。この状態が長引くと、体が緊張し、血流が悪化して肩や首の筋肉が硬直、肩こりや頭痛が生じます。また、交感神経が優位になることで、副交感神経の働きが抑制されて体がリラックスできなくなり、症状が慢性化することもあります。
これらの不調を改善するためには、目を休ませて自律神経を整えることが大切です。また、頭部にある「百会」というツボを刺激することも、リラックス効果を高め、症状の改善に役立ちます。
頭のツボ「百会」
「百会」は、多くの経絡(エネルギーの流れ)が交わる場所を意味します。このツボを刺激することで、次のような効果が期待できます。
・頭部への血行促進による、軽い頭痛やめまいの緩和
・目の疲れや顔のむくみの軽減
・肩こりや首こりの緩和
・自律神経のバランスを整え、心身の緊張やストレスの軽減
今回は、百会のツボを刺激できる「うさぎのポーズ」をご紹介します。このポーズでは頭が心臓よりも低い位置に来るため、血流がおだやかに頭部に巡ります。
頭頂のツボを刺激する「うさぎのポーズ」
※ 首を痛めている方や、頭を下げるとめまいやふらつきを感じる方、緑内障などで眼圧が高い方はこのポーズを避けてください。
<やり方>
① 正座から上半身を前に倒しておでこを床につける(チャイルドポーズ)。
② 両手を顔の横につき、息を吸いながらお尻を持ち上げていく。このとき、頭の接地部分をおでこから頭頂の方へ少しずつ移動させる(床が固い場合は、頭頂の下にタオルをあてると負荷が軽減される)。首の後ろから背中にかけての伸びも感じながら、3-5秒程度から始め、慣れてきたら少し長めにキープ。
③ 終わったらお尻を下ろし、チャイルドポーズで少し休んでから頭を起こして起き上がる。
※首の後ろに過度な負担がかからないように、お尻を上げたり下げたりする動作はゆっくりと行う。
AUTHOR
吉田加代子
オーストラリア・ブリスベン在住、東京都出身。日本とオーストラリアでの会社員生活を経て、2012年よりオーストラリアでヨガ講師としての活動を開始。ハタヨガやリストラティブヨガクラスの他、音響楽器シンギング・リン®を使ったサウンドセラピーも提供。ヨガや音の効果を活かして、クライアントの心身の健康をサポートしている。
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