肩こりに関係ないようで関係大アリの体側ストレッチ|立ったままサクッと行う方法

 肩こりに関係ないようで関係大アリの体側ストレッチ|立ったままサクッと行う方法
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肩こり対策のストレッチ方法は様々ありますが、今回は肩こりとは無関係のような気がするけど実は深い関係がある体側部分のストレッチする方法をご紹介します!

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肩こり対策には体側のストレッチが効果的

一日中デスクワークだったり、運動不足で体を動かす機会が少ない、スマホを見ている時間が長いなどが原因で肩こりに悩んでいる方はとても多いと思います。程度に差はあれどほとんど方が肩こりだと言っても過言ではないかもしれません。

肩揉みしたり、マッサージを受けたりして肩まわりの筋肉を直接ほぐすことで肩こりを解消しようと考える方も多いと思いますが、実は体の側面=体側をストレッチするのも効果的です。体側のストレッチが肩こり対策に効果的なのはなぜなのかと言うと、

体側ストレッチ
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肩こりに関係する筋肉を伸ばす

肩こりに関係する筋肉はいくつかありますが、その中の一つが脇の下付近にある前鋸筋(ぜんきょきん)という筋肉です。肩甲骨と肋骨の側面をつなぎ、腕(肩甲骨)を前に押し出す働きや肩を下げる働きがあります。

前鋸筋が硬くなる(肩を下げる働きが衰える)と肩がすくんで力が入っているような状態になりやすく、これが肩こりを招いてしまうことも。脇の下周辺は意識的に伸ばすことが少ない部分かもしれませんが、前鋸筋の硬さを和らげることも肩こり対策には効果的です。

姿勢を整える

体側のストレッチをすることでではわき腹を伸ばすこともできます。この部分にある腹斜筋(外腹斜筋と内腹斜筋の2つ)は、正しい姿勢を維持する働きをしています。姿勢の悪さは肩こりや腰痛にもつながるので、筋肉の硬さをやわらげて姿勢を整えることも肩こり対策には効果があります。

呼吸のしやすい体づくりに

肩こりの原因は硬い筋肉だけではなく、浅い呼吸も関係していると考えられます。呼吸が浅い時は心身が緊張状態にある交感神経が優位になっています。血管が収縮して全身の血流が滞りがちなため、筋肉の緊張や疲労物質の蓄積が起こり、それが肩こりになります。

また、呼吸をする時は肋骨が広がったり元に戻る動きで肺が動きます。肋骨どうしをつなぐ筋肉である肋間筋(ろっかんきん)が硬くなると、肺の動きが小さくなって呼吸が浅くなっていきます。肋間筋をストレッチすることで、呼吸が深まりやすくなることが期待できます。

深い呼吸は心身の緊張を取り除いてリラックス状態へと導き、自律神経のバランスを整えます。呼吸をしやすい体づくりをすることも肩こり対策には大切です。

立ったまま体側を伸ばす!肩こり対策体側ストレッチ

今回は肩こり対策になる体側ストレッチをご紹介します。仕事や家事の合間に簡単にできるストレッチなので、ぜひ日常生活の中で取り入れてみてください。

<やり方>

体側ストレッチ
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1)立った姿勢から右の足首を左の足首に交差させる(右の足首と右の太ももが前に来る)。両腕を頭上に伸ばし、左手で右の手首をつかむ

体側
Photo by Kayoko Yoshida

2)息を吸って、足の裏で床を押して背骨を伸ばすように上半身を真上に伸ばし、吐きながら左手で右の手首を引っ張って、右の腰を右側へ押し続けるようにしながら体を左側へ傾ける。右の体側の伸びを感じながら、呼吸を数回ゆっくりと繰り返し、 終わったら上半身を中央に戻す

3)今度は左の足首を右の足首の前で交差し、右手で左の手首をつかんで同じように行う

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AUTHOR

吉田加代子さん

吉田加代子

オーストラリア・ブリスベン在住、東京都出身。日本とオーストラリアでの会社員生活を経て、2012年よりオーストラリアでヨガ講師としての活動を開始。ハタヨガやリストラティブヨガクラスの他、音響楽器シンギング・リン®を使ったサウンドセラピーも提供。ヨガや音の効果を活かして、クライアントの心身の健康をサポートしている。



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体側ストレッチ
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