職場の人間関係が辛くて「転職したい…」今後の転職や仕事選びで失敗しないためのポイントとは

 職場の人間関係が辛くて「転職したい…」今後の転職や仕事選びで失敗しないためのポイントとは
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石上友梨
石上友梨
2023-10-17

職場の対人関係で息詰まっていませんか?職場のストレス要因は、仕事の量や質、仕事の失敗だけではなく、人間関係のストレスも大きくなります。転職や仕事選びの際に失敗しないためにも、仕事選びのポイントをお伝えします。

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人間関係のストレスから逃れることはできない

人間関係が理想通りの職場はかなりレアな存在です。ある程度の人数がいる職場では、相性が合わない人、苦手なタイプの人は少なからずいると思います。現状は良くても、いつどのような人事で苦手な人が入って来るのか予想できず、人間関係の悩みをゼロにし続けるのは難しいことになります。また、人に気を遣ったり、その場の空気を読もうとしたりすると、少なからず心は消耗します。まずは、どのような職場でも人間関係のストレスを完全になくすのは難しいことを受け入れましょう。そして、転職を考える際、「人間関係が良い職場」を探すよりも、「自分は仕事において何に価値をおくのか」について改めて考えることがポイントになります。

仕事にどのような価値を求めるのか?

仕事に求めるものは人によって異なります。価値観、目標、好み、ライフスタイルなどに応じて、仕事に対する期待や要求が異なります。もちろん一つではなく、複数のことに価値を置く場合もあります。まず自分が何をどんなバランスで求めているのか理解することが大切です。以下を参考にどのような価値を求めるのか考えてみましょう。

仕事内容への興味関心:好きなこと、興味があること
仕事との適性:自分ができること、自分に合ったこと
自己成長:仕事を通してどれだけ成長できるか
社会貢献:どれだけ社会貢献につながるか
会社への貢献:どれだけ会社の成長に貢献できるか
安定性:仕事を失うリスクが低いか
給与と福利厚生:金銭的な安定性と福利厚生の充実度
ワークライフバランス:仕事とプライベートのバランスを取れるか(趣味を優先したいなど)
価値観の一致:会社と自分の価値観が合っているか
コミュニケーションと協力: チームでのコミュニケーションや協力体制があるか
フレキシビリティ: 自分の生活スタイルに合った柔軟な労働条件が可能か

どのようなことが仕事へのモチベーションにつながるかは個人やその時の状況によって異なります。仕事を選ぶ際にあらためて自分が何に価値を置くのか振り返りましょう。

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自分に合った仕事を見つけるためのポイント

自分に合った仕事を見つけるために、以下のステップを確認しましょう。

自己評価をする

まずは、自身のスキル、興味、価値観、強み、弱みを客観的に評価します。自分の優れた点と改善が必要な点をバランス良く理解しましょう。

価値の確認と目標の設定

自分は仕事に置いてどのようなことに価値を置くのか、そしてどのようなキャリア目標やライフスタイルを追求したいかを明確にしましょう。目標を立てる際は、短期的な目標と長期的な目標を考えることもポイントです。

インタビューとリサーチ

関心のある業界や職種について調べてみましょう。なかなか明確なビジョンが見えない場合は、同じ分野で働く人の話を聞いたり、コーチングやキャリアコンサルタントに相談したりなど、専門家のアドバイスや先輩の経験を聞いてみましょう。

スキルの向上

必要に応じて、自身のスキルを向上させ、求める仕事に必要な能力を磨きます。何か資格を取ることで、自分が求めているものに近づける可能性もあります。

試しに仕事をしてみる

実際に仕事をする中で、自分が何を求めているのか、何に価値を置くのか気づくこともあります。行き詰まる時は、まずは試しにアルバイトや一時的なプロジェクトを通じて、仕事の現場での経験を積むことも有効です。

勇気を出す

新しいことに挑戦する場合は勇気が必要です。人は不安が強くなると安定を求め、チャレンジを諦めやすくなります。時には失敗を過度に恐れずに勇気を出し、試行錯誤して自分に合ったものを見つけていくことも必要です。

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最後に

職場には様々な年代、様々な価値観、様々な性格の人がいるため、みんなと仲良くするのは難しいことです。そのため、自分は仕事に対してどんなことに価値を置くのかあらためて振り返り、人間関係以外で仕事を充実するためにどのようなこどができるのか、どのようなポイントで仕事を選べばいいのか検討していきましょう。

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石上友梨

石上友梨

大学・大学院と心理学を学び、心理職公務員として経験を積む中で、身体にもアプローチする方法を取り入れたいと思い、ヨガや瞑想を学ぶため留学。帰国後は、医療機関、教育機関等で発達障害や愛着障害の方を中心に認知行動療法やスキーマ療法等のカウンセリングを行いながら、マインドフルネスやヨガクラスの主催、ライターとして活動している。著書に『仕事・人間関係がラクになる「生きづらさの根っこ」の癒し方: セルフ・コンパッション42のワーク』(大和出版)がある。



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