【たかが首こりとあなどるなかれ】心身に19の不調をもたらす現代病「首こり」の正体とは!?
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「スマホ首」や「ストレートネック」という言葉が次々と生み出されるように、いまや「首こり」は現代病のひとつとして多くの人を悩ませています。最近では、首の筋肉の異常は、体だけでなく心の不調にまで繋がることも発表されました。今日はそんな私たちの生活の質と大きく関わる「首こり」を解消するためのストレッチをご紹介します。
あなどれない!「首こり」が心身にもたらすデメリット
首こりの原因と弊害
首こりは、長時間のパソコン作業やスマホ、ゲーム機の使用など、いわゆるうつむき姿勢がおもな原因と言われています。首の筋肉がこると、首が痛くなるだけでなく、こめかみや目の周りの頭痛や耳鳴り、めまいなども引き起こすと言われています。
また、このうつむき姿勢になる機会が多い現代人の生活習慣病、頚性神経筋症候群について、松井孝嘉医師の発表によると、首の慢性的な筋肉疲労が起因となることで、副交感神経の異常をもたらし、自律神経失調症、うつ、パニック障害、ムチウチ、更年期障害(難治)、慢性疲労症候群、ドライアイ、多汗症、不眠症、機能性胃腸症、過敏性腸症候群、機能性食道嚥下障害、血圧不安定症、VDT症候群、ドライマウス、便秘症、起立性調節障害などの19にも及ぶ、心身の疾患の原因になりうるというのです。「たかが首こり」とあなどれません!
首こりに関わる二つの筋肉
①胸鎖乳突筋
胸鎖乳突筋は身体の前側の胸骨と鎖骨から、側頭骨の耳の後ろの乳様突起という部分についています。おもに首を左右に曲げたりねじったり、下を見るといった動きに使われる筋肉で、姿勢にも関与しています。
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②僧帽筋
僧帽筋は背中の表面にあり、首から肩、背中の上部にかけてつながっている筋肉です。僧帽筋は上部、中部、下部の三つの部分に分かれていて、それぞれ異なる働きをしますが、おおむね首や肩甲骨を動かす重要な筋肉です。
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これら2つの筋肉が主となって頭を動かし、「安全なのかはたまた危険なのか?」という脳にとって重要な情報を環境から得るために、目、耳、鼻が所定の方向に向くよう動かしているのです。この一連の流れが滞れば、脳に誤った信号が届き、私たちの生命活動を管理する自律神経に乱れが生じるというわけです。
自律神経調整効果のある「3ステップ!首こり解消ストレッチ」
ご紹介するストレッチでは、1.座り姿勢 2.四つ這い 3.腹這いという3つの姿勢で、2つの筋肉の緊張・弛緩を促します。首のストレッチから始める自律神経調整、ぜひお試しください。
椅子に座ったストレッチ
①椅子に座り左肩を斜め下に伸ばし、首を右に倒します。右手で左肩を押さえ、左腕をさらに斜め下に引っ張るようにしてストレッチを深めましょう。
②手を替えて反対側も同様に行います。
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③手を膝に置き、首を左に向けてストレッチします。そのとき右肩が一緒についていかないよう左手で右肩を押さえましょう。
④反対側も同様に行います。
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四つ這いストレッチ
① 手をついて四つ這いになり、首を右にゆっくり傾けます。左側も同様に。
②首を右にねじります。無理をせず自然に回るところまででOK。同様に左にも回します。
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腹這いストレッチ
①腹這いから前腕を床について上半身を起こし、首を右にゆっくり傾けます。左側も同様に。
②首を右にねじります。無理をせず自然に回るところまででOK。同様に左にも回します。
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