首の痛みや肩こりの原因は姿勢が良すぎるせい!?理学療法士直伝、こりが消える「前鋸筋ワーク」

 首の痛みや肩こりの原因は姿勢が良すぎるせい!?理学療法士直伝、こりが消える「前鋸筋ワーク」
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堀川ゆき
堀川ゆき
2023-07-14

首の痛みや肩こりで悩んでいる人は多いはず。「姿勢は良いねと言われるのに……」という人へ、もしかしたら姿勢が良すぎる「胸張り」タイプなのかもしれません。理学療法士の堀川ゆきさんが教えてくれました。

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姿勢は2つのタイプに分かれます

首の痛みや肩こりの原因の一つに、普段の不良姿勢があげられます。姿勢は人それぞれで一概には言えませんが、今回は大きく2つのタイプに分けてみます。

1.「猫背」タイプ
「猫背」は誰が見ても悪い姿勢ですよね。姿勢を横から見たとき、頭の位置が肩よりも前に出ています。具体的には胸椎が過剰に後弯していて頭部が前方位にある状態をいいます。

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photo by Yuki Horikawa

2「胸張り」タイプ
立ち姿もキレイで一見姿勢は良いようで、首の痛みや肩こりを自覚している人がこちらです。ヨガやバレエの愛好家にありがちな印象です。良い姿勢を保とうとして、両肩を必要以上に後ろに引いて胸を張り過ぎることで、胸椎本来の自然な後弯がなくなり胸椎がストレートになってしまっているのです。また、肩甲骨の内側が浮いている翼状肩甲の人もいます。「いつも姿勢良いねと言われるけど、実は肩こりです」という人はこのタイプかもしれません。

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photo by Yuki Horikawa

やってみよう2つの「前鋸筋ワーク」

今回は「猫背」タイプではなく、「胸張り」タイプの人向けのエクササイズです。「胸張り」タイプの人が首の痛みや肩こりを起こしている原因は、ズバリ「前鋸筋」の機能不全です。前鋸筋は肋骨と肩甲骨との隙間にあり、ドアを押し開けたり、前にパンチをする時に働くので「ボクサー筋」ともいわれています。そんな前鋸筋をターゲットに鍛えることで、肩甲骨のアライメントが整い、首の痛みや肩こりが解消するはずです。

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前鋸筋ワーク①みぞおちpush

立って、ちょうどバストトップの中央に写真のように指先をあてます。吸って少し胸を張ってから、吐いてその指先をあてている部分を凹ませて、肩甲骨の間を膨らませるように力を入れます。その状態で10秒キープするのを3回くり返します。

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photo by Yuki Horikawa

前鋸筋ワーク②壁push

立って、両手のひらをちょうど肩幅で肩の高さで壁につきます。肘は伸ばしますが、突っ張らずに軽く緩めておくのがポイントです。吸って少し胸を張ってから、吐いて壁を押しながら胸の中央を凹ませて、肩甲骨の間を膨らませるように力を入れます。その状態で10秒キープするのを3回くり返します。

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photo by Yuki Horikawa

まとめ

背中を丸めるのは悪い姿勢だと誰もが思っているので、このように猫背方向に背骨を丸めるようなワークには、最初は「え〜!?」と不信感があるのではないでしょうか。ですが、ここで紹介する2つの前鋸筋ワークで、ストレートになってしまっている胸椎の本来の自然な後弯を取り戻し、肋骨から離れて浮き出てしまう翼状肩甲を改善して肩甲骨の位置を整えることができます。それが首の痛みや肩こりの解消につながるはずです。「私は胸張りタイプかも?」と自覚のある人は早速やってみてくださいね。

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堀川ゆき

堀川ゆき

理学療法士。ヨガ・ピラティス講師。抗加齢指導士。2006年に渡米し全米ヨガアライアンス200を取得。その後ヨガの枠をこえた健康や予防医療に関心を持ち、理学療法士資格を取得。スポーツ整形外科クリニックでの勤務を経て、現在大学病院にて慢性疼痛に対するリハビリに従事する。ポールスターピラティスマットコース修了。慶應義塾大学大学院医学部博士課程退学。公認心理師と保育士の資格も持つ二児の母。



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