ぽっこりお腹の意外な原因とは?「横隔膜」をほぐしてお腹を凹ませる簡単セルフケア
ぽっこりお腹にお悩みの方、肋骨のキワが硬かったりみぞおち周辺を指先でプッシュすると痛かったりしませんか?そのお腹の原因は、肋骨の奥にある横隔膜が硬くなっているせいかもしれません。今回は、腹筋運動の効果が出ない、お腹が痩せないとお悩みの方におすすめ!肋骨まわりのコリをほぐし、横隔膜を柔らかくする簡単なセルフケアのご紹介です。きついトレーニングはナシでお腹を凹ませられますよ!
横隔膜とぽっこりお腹の関係とは?
横隔膜は肋骨の内側にあり、上半身を上下に仕切るように広がるインナーマッスルです。
横隔膜が大きく動くと肺にたくさんの酸素が取り込まれる仕組みになっています。
ところが横隔膜が硬いと動きも小さくなるため、体内に取り込まれる酸素の量が減ってしまい呼吸も浅くなります。そこから、自律神経のバランスが乱れたり、内臓の働きが悪くなったり、消化吸収力が弱まり便秘になることもあります。老廃物や、不要な水分、脂肪も溜まりやすくなります。結果、ぽっこりお腹につながるのです。
逆に、横隔膜が緩んで深い呼吸ができるようになると、インナーマッスルをきちんと使えるようになります。姿勢や体全体のバランス、体内の巡りも整います。お腹や下半身が引き締まるのですっきりボディに!背中や肩まわりの緊張もほぐれるため、コリや痛みを緩和する効果も期待できるのです。
硬くなった横隔膜を緩めよう!みぞおち・肋骨まわりをほぐすセルフケア
座ったままでできる簡単なセルフケアです。椅子に座ってもできるので、ご自身にとって楽な体勢を選んでやってみましょう!
やり方
1)あぐらや正座など、楽な体勢で座り、肩の力を抜いて呼吸を整える
2)親指以外の指先を左右の肋骨の際に添える(みぞおちから少し離れた違和感のない位置に添えましょう)
3)指先で小さな円を描くようにしてみぞおちから肋骨の際をまんべんなくほぐす
4)指先の動きを止め、息を吸って肋骨を広げて胸やおなかにたっぷり呼吸を入れる
5)上体を前に倒して息を吐き、肋骨を閉じてお腹を凹ませながら、指先を肋骨の内側に差し込む
6)息を吸いながら指先の圧を緩め、体を起こして元の位置に戻る
7)深い呼吸と共に5~6回繰り返す
ポイント
指を差し込むときは力を入れすぎないこと。無理をせず、痛みがない範囲で行います。第一関節ぐらいまでを目安にするといいでしょう。
今回は、座って行うやり方を紹介しましたが、横隔膜がガチガチに硬くて指先が全く入らない人、よりリラックスしたい人は、膝を立てた仰向けの体勢がおすすめです。
眠りにつく前、ベッドの上でリラックスして行うと、力みが抜けてよりほぐれやすくなります。
また、横隔膜が硬くなる原因のひとつにストレスも考えられます。今回紹介したセルフケアを取り入れるのはもちろんですが、日ごろから精神的、肉体的な疲労をため込まないように心がけることも大切ですね。
AUTHOR
須藤玲子
2005年にホットヨガと出会い、その後様々なスタイルのヨガを経験。会社員を経てヨガインストラクターになる。現在は、都内を中心にスタジオ・オンラインにて活動中。リラックスからトレーニング系ヨガまで、静と動(陰と陽)のバランスを大切にヨガの指導を行う。ヨガと共にアロマのある暮らしも提案する。
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