寝ても疲れが取れない…それは年齢のせいではない?原因「腸腰筋の衰え」をカバーする簡単エクササイズ
年齢を重ねると寝てもなかなか疲れが抜けない…と感じている方が多いかもしれません。でも、それって本当に年齢のせいなのでしょうか?
寝ても疲れが取れない理由とは
人間にとって睡眠は欠かせません。頭も体も休息をする時間は不可欠です。アメリカやフランスの平均睡眠時間は8時間を超えているのに対して、日本の平均睡眠時間は約7.3時間というデータがあります。他のアジア圏と比べても特に日本は睡眠時間が短いようです。日本人は勤勉な国民であり、労働時間を調整したり生活習慣を変えることは簡単ではないかもしれません。
そもそも睡眠時間が短いというのも疲れが取れない理由の一つですが、それ意外にも大きな影響を与えているのは体の緊張状態が抜けていないことです。横になれば自然と筋肉も緩みリラックスできていると思ったら大間違い。普段の良くない姿勢によって深い睡眠やリラックスを妨げていることが多々あります。
横になったとき本当にリラックスできている?
寝る姿勢は人によって様々ですが理想とされているのは仰向けの状態です。この仰向けの時、腰の下に手のひらを入れてみた時、手のひらは腰の下に入りましたか?
まったく入らないという方は今回に関しては問題ないですが、猫背傾向が強いため姿勢改善が必要なケースがあります。なんとか入ったという方は理想的な状態。
隙間が空いていてスルッと手が入ってしまった方は寝ている時の姿勢を改善する必要性が高いです。本来布団に接しているべき腰まわりが浮いていることによって、そのまわりの筋肉は緊張状態が続いています。これによって寝ているという楽な姿勢にも関わらず、体の一部は必要以上に頑張っている状態に。これでは休まるものも休まりません。
腸腰筋を鍛えることがキーポイント
腰の下に隙間ができてしまった方、寝ている間の疲れが取れにくい方は腸腰筋を鍛えることをおすすめします。腸腰筋はインナーマッスルなためダイレクトに鍛えることが難しく、筋力が弱くなっている方が多い筋肉のひとつです。
筆者も腸腰筋が弱く、以前は仰向けになると腰まわりにスペースが生まれていました。しかし、今回ご紹介するトレーニングをコツコツ続けてそのスペースがどんどん狭くなってきています。ぜひその変化を皆さんにも体感して欲しいです。
<やり方>
1)マットの上で仰向けになる。マットを用意するのが面倒な時は布団の上などでもOK
2)両ひざは曲げ、両手は指を組んで頭の後ろにセット。背中から腰にかけて浮いてしまうことがないよう注意してください
3)息を吐きながら右ひじと左ひざを近づけ、右脚は伸ばす
4)次の吐く息で手と脚を入れ替える。この動きを20回続ける
慣れてきたら回数を増やしたり、手と脚の引き寄せる距離を近づけてみましょう
疲れを取るには正しい体の状態に戻してあげよう
腰が浮いている状態は体にとって負担がかかるばかりです。少しづつで構わないのでエクササイズを取り入れて姿勢改善していきましょう。
エクササイズを始めたからと言ってすぐに効果が出るわけではないので、途中で心が折れてしまうこともあるかもしれません。しかし、続けていれば必ず変化します。事実筆者はトレーニングを続けて大きな変化を感じています。将来の自分のためにも今日からエクササイズをやってみてくださいね。
参考文献:「日本人の平均睡眠時間は?世界の睡眠事情を詳しく解説!」
AUTHOR
古賀奈津美
商社のサラリーマンをしていた頃に運動不足解消のために始めたヨガと出会う。ヨガを始めて半年後にRYT200を取得。週末のみ活動するインストラクターから、フリーランスのヨガインストラクターへと転身。常温ヨガ、ホットヨガ、溶岩ヨガなど様々なスタジオで指導。パークヨガやビーチヨガのイベントも実施。現在はオンラインヨガ・児童館にてママ向けヨガを実施中。RYT200取得/ヨガ解剖学基礎講座修了
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