【がんばらない開脚前屈】体が硬くてもできる/硬いから伸びを感じやすい「椅子を使った」ラク楽前屈
開脚前屈と聞くと「ベターっと倒れる」「180度開く」という印象が強く、体の硬さが気になる人には、自分には無理、と避けたくなるポーズかもしれません。そんな人におすすめの、脚が大きく開けなくても、体を深く倒せなくても、開脚前屈の効果を少しずつ得られる楽なやり方を試してみませんか?
開脚前屈の効果は?脚を大きく開けなかったら効果がない?
開脚をするときの股関節の開く範囲は、そもそも90度程度で十分と言われています。
180度近くまで脚が開かなくても、やり方のポイントを抑えれば、開脚前屈と同じく次のような効果を得ることができます。
太もも(内側、裏側)と膝裏を伸ばす
内ももやハムストリングは骨盤と繋がっている筋肉です。筋肉の硬さは、骨盤の前後や左右の傾きの原因となり、姿勢の崩れやそれに伴う不調に繋がります。
また、膝裏が伸びることで、リンパの流れが良くなり、老廃物の排出を促してむくみの防止や解消することができます。
骨盤周辺の血行を促進
お尻や太もも、股関節まわりなど、骨盤まわりの筋肉がストレッチされ、骨盤内にある子宮や卵巣などの臓器の血流が良くなります。
消化を促進
上半身を前に倒すことで内臓が優しく刺激され、内臓の機能が活性化します。
心を落ち着ける
前屈系のポーズには心を落ち着ける効果があります。この開脚前屈は、大きく脚を開いたり、深く上半身を倒す必要がなく楽にできるので、リラックス効果も抜群。
寝る前にやると、腰や股関節のまわりをゆるんで眠りにつきやすくなるのでおすすめです。
股関節には脚を外側に開くだけでなく、内側に閉じたり、前後に動かす役割もあります。「股関節が柔らかい=大きく開脚ができる」とは限りません。
痛みや違和感があるのに「少しの痛みなら」と無理に脚を開こうとしたり、上半身を倒すなど、体に負担をかけないようにしましょう。
椅子を使ったラク楽開脚前屈
基本のやり方
① 椅子を正面に置いて座り、お尻の下に折りたたんだブランケット類を敷き、お尻の位置を少し高くする。両腕を椅子の上におき、楽に開けるところまで脚を開く。
もも裏やひざ裏がつらく感じる場合は、膝の下にも丸めたブランケットやバスタオルをあてて伸ばし過ぎを防ぐ。
② 椅子に向かって上半身を倒していき、座面に両方の前腕を重ねるように乗せて背中や腰まわりの伸びも感じる。
もう少し強度を上げられそうなら!
もう少し深く前屈ができそうなら、椅子を体から遠ざけて、おでこを前腕の上にのせてみる。脚を無理のない程度に広げる。
開いた股関節を閉じることも忘れずに
開脚前屈が終わったら、仰向けになって両膝を抱き抱え、開いた股関節を閉じて少し休む。
AUTHOR
吉田加代子
オーストラリア・ブリスベン在住、東京都出身。日本とオーストラリアでの会社員生活を経て、2012年よりオーストラリアでヨガ講師としての活動を開始。ハタヨガやリストラティブヨガクラスの他、音響楽器シンギング・リン®を使ったサウンドセラピーも提供。ヨガや音の効果を活かして、クライアントの心身の健康をサポートしている。
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く