白髪、パサパサ髪、抜け毛…髪や頭皮の悩みを解決するのに必要なこととは?【中医学の知恵】

 白髪、パサパサ髪、抜け毛…髪や頭皮の悩みを解決するのに必要なこととは?【中医学の知恵】
竹内結子
竹内結子
2023-09-04

老若男女問わずに毎日鏡をみて外出する時には整えるヘアスタイル。年齢とともに髪のツヤが減りパサパサになる、抜け毛が増えた、など気になることはありますか?トリートメントを変えてみたりヘアクリームを使ったり外側からのケアで変わることがないなら、身体の内側から整える中医学の知恵をヒントにしてみて下さい。

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中医学では「髪は血の余り」と考える

中医学では「血」は「血液」よりも範囲が広く、栄養、潤い、滋養など人体活動に欠かせないエネルギー源を全身に行き渡らせるものと考えます。髪は血の余り「血余 けつよ」といわれます。健やかな髪は血が充分に運ばれている状態を表します。

髪と関わる五臓がある

中医学では身体の表面にある肌、爪、体毛、毛髪は身体の内側にある五臓六腑と繋がっていると考えます。髪と関わりが深い五臓はになります。このとは腎臓としてのひとつの働きだけではなく広域にわたります。「腎の華=髪」といわれ、腎が充分な状態であるといきいきとした髪になります。腎は若さの維持、老化、生殖、精力、性ホルモンとも深く関わります。

腎の消耗と血の不足

女性は毎月の月経や出産、産後には特に腎気を消耗します。産後に髪が抜けたという経験をされた方もいると思います。過度なダイエット、睡眠不足、過労、恐れの感情、過度な性生活なども腎気を消耗します。腎は性や生殖と関わり「先天の性」親からもらったエネルギーと飲食物より体内でつくられる「後天の精」が腎に貯えられます。腎は血を貯蔵する肝を助ける親子関係でもあります。腎と肝を良い状態にしておく事が大切です。髪が抜ける、髪がパサパサになり潤いがない、白髪が増えたなど髪の状態から気になることがあったら腎と肝を養いましょう。

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腎を養う食材

黒い食材や海藻がオススメです。
●黒米、黒豆、シイタケ、黒ごま
●牡蠣、ハマグリ、シジミ、ワカメ、昆布、ひじき

肝を補う食材

補血、香りの良い食材がオススメです
●にんじん、ほうれん草、レバー、ナツメ
●大葉、パクチー、セロリ

ストレスや夜更かしに注意

イライラしている人は無意識に髪をいじったり頭をかく人もいます。夜更かしが続いたり生活習慣の乱れは十分な血を蔵血することができず巡らせることもできません。規則正しい生活を心がけて十分な睡眠を確保し頭皮、毛髪まで栄養を行き渡らせるようにしましょう(深夜1~3時は肝が血を蓄える時間です)。

頭頂を刺激し気血を巡らせるヨガポーズ:シャシャンカアーサナ「うさぎのポーズ」

頭頂にある「百会」のツボ刺激、百会から親指1本を前後左右に4つ「四神総」のツボ刺激となります。

百会:沢山の陽の気が集まる場所、意識をはっきりとさせる、精神安定、頭痛、めまい、眼精疲労の緩和の効果が期待できる

四神総:記憶力、集中力を高める、脳活性化の効果が期待できる

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<うさぎのポーズやり方>
1)四つ這いになり両手の間に頭の頭頂を着く
注意:硬い床などに直接に頭部をつけないように。マットやカーペットなど、両手の間にタオルなど敷いて対応しましょう。
2)腰の辺りで手をつなぎ心地の良い所まで腕を挙げて胸をひらく
3)心地の良い刺激となるところでゆっくりとした呼吸に意識を向けてみましょう
 

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頭部全体ヘッドマッサージ

頭皮が固く血流が悪くなると髪に栄養が行き届きにくくなるので頭皮を柔らかくほぐし血行を促進させましょう。

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①指のはらで頭部を全体的にたたく
②指の関節こぶしを使い頭部全体的にさする
③頭部を全体的にもむ

おわりに

髪の毛だけをどうにかしようとするのではなく髪の状態からつながる心身との関わりやバランスを大切にいきいきとしたヘアケアを楽しんでみてください。

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参考図書:中医養生ヨガ®テキスト
経穴マップ第2版

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竹内結子

竹内結子

ヨガインストラクター 。ホットヨガやスポーツクラブでヨガを体験し、もっと学びを深めたいとの思いから様々な流派のヨガメソッドを経験、さらには指導者資格を取得するに至る。ヨガへの学びを深める中で中医学と出会い、中医学関連の資格も取得。見えない心や感情、身体への理解を求めて東洋、西洋の視点で勉強中。RYT200、ケン・ハラクマのアシュタンガヨガプライマリーシリーズTT、シニアヨガ、中医養生ヨガ®初級中級、中医学女性の体とマタニティ、四季養生ヨガ、JOPHEE中医学骨盤モジュールTT修了。



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