猫背と巻き肩は違う?【巻き肩チェック付き】椅子に座ってできるお手軽「巻き肩改善エクサ」

 猫背と巻き肩は違う?【巻き肩チェック付き】椅子に座ってできるお手軽「巻き肩改善エクサ」
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上村ゆい
上村ゆい
2023-02-20

スマホやパソコンを操作するときに、つい前屈みの姿勢になってしまいますよね。実はこの姿勢は背骨が曲がる「猫背」だけでなく、肩が内側に入ってしまう「巻き肩」の原因にもなってしまいます。今回は、呼吸が浅くなったり肩こりの原因にもなる「巻き肩」に着目。椅子に座って手軽にできるのでエクササイズも必見です!

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巻き肩とはどんな状態のこと?

巻き肩
イラストAC

本来、肩の位置は耳の真下にあります。耳が肩よりも前に出てしまい、肩が内側に丸まってしまった状態のことを「巻き肩」と言います。背骨が曲がる「猫背」とは異なります。

巻き肩セルチェック

全身の力を抜きリラックスをした状態で仰向けに寝ます。この状態で肩が床から少しでも浮いていたら、巻き肩の可能性大です。

巻き肩になる二大理由

・長時間のパソコン作業やスマートフォン操作…前屈みの姿勢になるので、肩が前に突き出してしまいがちです。
・横向きの寝方…横向きに寝ると上半身の体重が肩へ集中してしまいます。そこで身体が肩への負担を減らそうとして、肩の位置を無意識にずらしてしまいます。

巻き肩により起こりうるトラブル

・呼吸が浅くなる
・肩こり
・姿勢が悪くなる

「胸」の筋肉を伸ばし「背中」の筋肉を鍛えよう

巻き肩になると、鎖骨下にある胸の筋肉が常に緊張状態になってしまいます。改善をするためには、背筋と胸筋のトレーニングが必要です。

胸の筋肉
イラストAC

胸の筋肉には「大胸筋(だいきょうきん)」「小胸筋(しょうきょうきん)」がありますが、今回アプローチしたいのは小胸筋。小胸筋は大胸筋の奥にあり、肩甲骨と助骨をつないでいる筋肉です。小胸筋が縮むと肩甲骨が前に引っ張られていきます。
同時に、肩の位置を正常な位置に戻すためには、肩甲骨まわりにある「菱形筋(りょうけいきん)」を鍛えて肩を後ろにもっていくことも必要です。

椅子でできる!手軽に巻き肩改善エクササイズ

①椅子の半分より前に座ります。ポイントは「骨盤の位置」。骨盤が後ろに傾くと背中が丸くなるので、しっかりと立てて座ってください。

②手をまっすぐ前に伸ばし、手のひらを天井方向へむけやや斜め上に上げます。

巻き肩改善
photo by YUI

③手を軽く握り、脇を締めながらひじを後ろに引いていきます。両肩から後ろに引くことで胸の筋肉が伸び、背中の筋肉が引き締まります。

巻き肩改善
photo by YUI

④息を吸いながら両手を斜め上にあげ、息を吐きながらひじを後ろに引いていく。この動作を呼吸に合わせながら5〜10セット行いましょう。

意識して欲しいポイント

・骨盤が後ろに傾き、背中が丸くならないように注意して行う
・お腹と脚に力を入れて、土台をしっかりと固定させる
・ひじを後ろに引く時は、必ず脇を締める

動画を確認したい方はコチラをご覧ください

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AUTHOR

上村ゆい

上村ゆい

精神保健福祉士・社会福祉士の国家資格を持つヨガインストラクター。精神科勤務・飲食店・美容部員・農業など幅広い職種を経験し、2017年からフリーランスのヨガインストラクターとして様々な場所でレッスンをする。2019年から古民家を借りて、ヨガ教室を主宰。2021年からトータルビューティを学べるオンラインサロンを開設。どちらかというと身体が硬めのヨガインストラクター。



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