「体が硬いから」と諦めるなくていい|膝を曲げても効果を得られる!メリットたくさん前屈アレンジ
前屈は「体が硬いからできない」と敬遠されがちなヨガポーズかもしれません。脚をまっすぐに伸ばし続けないといけない…と思っているなららちょっと待って!膝を曲げて楽にポーズをとり、前屈の効果を体感してみましょう。
前屈は膝を曲げてもいい!
脚をまっすぐに伸ばしたまま、上半身をペタリと折り曲げるのが前屈のゴールだと思われがちですが、そんなことはありません。むしろ、そこをゴールにしようとして腰やもも裏、膝裏に負担をかけて痛めてしまうケースもあります。
前屈は、もも裏だけでなく、背中も気持ちよく伸ばすポーズです。脚をまっすぐすることに気を取られて、上半身がガチガチになってしまっては、ポーズの効果を十分に得られません。
もも裏やひざ裏の硬さに悩む人は、ぜひ膝を曲げましょう。膝を曲げても次のような前屈の効果が期待できます。
● もも裏とお尻を無理なくストレッチ、柔軟性が少しずつアップ
● 頭の重さで腰や背中が自然に伸び、デスクワーク後に感じやすいハリや圧迫感を解消
● 頭が心臓よりも低い位置にくるので、脳内の血流が改善されてリフレッシュ
● 脱力感でリラックス
● 内臓がやさしく圧迫され、消化機能が活性化
頑張って伸ばすことよりも、ゆるめながら楽にポーズを取ることを意識してやってみましょう。
膝を曲げた前屈アレンジ
●基本のやり方
① 足を腰幅程度に開いて立つ
② 息を吐きながら、膝を曲げて上半身を倒し、反対の肘をかかえるか、両腕をおろして指先を床につける。胸とお腹がつくぐらいに膝を曲げてOK
③ 顎を軽く引き、上半身と頭の重さを感じて重力に身をまかせる。首から腰まで背骨が楽に伸び、背中がゆるんで広がっている感覚を味わい、数回呼吸を続ける
④ 起き上がる時は急がずにゆっくりと、頭が最後に上がるように上半身を起こしていく
●壁を使った前屈
お尻を壁につけたまま上半身を倒すので、安定感を得られます。
やり方
壁の前に背を向けて立ち、足を腰幅程度に開いたら、お尻を壁につけ、膝を曲げながら上半身を倒す
●椅子を使った前屈
頭が下がりすぎてつらいときは、椅子の座面を使って頭の位置を少し上げると負荷が減って楽になります。
やり方
① 椅子に向かって立ち、足を腰幅程度にひらく
② 椅子と両足の距離を調節しながら膝を曲げて上半身を倒し、反対の肘を抱えた前腕を座面にのせる
③ 必要に応じて足の幅、膝の曲げ具合などを調節し、楽な体勢ができたらゆっくりと呼吸を続ける
AUTHOR
吉田加代子
オーストラリア・ブリスベン在住、東京都出身。日本とオーストラリアでの会社員生活を経て、2012年よりオーストラリアでヨガ講師としての活動を開始。ハタヨガやリストラティブヨガクラスの他、音響楽器シンギング・リン®を使ったサウンドセラピーも提供。ヨガや音の効果を活かして、クライアントの心身の健康をサポートしている。
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