「だるい」「肩がこる」…それ、血液に原因が?医師に教わる「血液の汚れ」をチェックする方法
「体がダルい」「肩がこる」「冷えやむくみがひどい」こんな症状はありませんか?病院に行くほどではないけれど、なんとなく不調なこの感じ、もしかしたら血液の汚れからくるものかもしれません。本記事では、栗原クリニック東京・日本橋院長で医学博士の栗原毅先生の著書『中性脂肪減×高血圧改善×動脈硬化予防 1日1杯血液のおそうじスープ』から、血液の汚れをチェックする方法と血液を汚す原因についてご紹介します。
血液の汚れは全身に影響する
血液が汚れていると、体に毒素が溜まり、全身に酸素や栄養を上手く運べなくなり、酸素不足や栄養不足に陥ったりします。イメージしてみて下さい。汚れた水が流れている排水管は放っておくと、泥状の汚れが配管にこびりつき、いずれ排水管が詰まってしまいます。血液が汚れると同じようなことが体内で起こってしまいます。ここで驚くべきことは、健康に自信がある方や健康診断で問題のない方も血液の状態に問題を抱えていることが多々あります。でも、心配はいりません。血液は常に身体の中で古くなったものと新しいものとが入れ替えられ、定期的なお掃除が行われているため、いくつになっても血液の状態を改善することは可能です。
あなたの血液の汚れをチェック
そうなると、自分の血液の状態が気になってきますよね。
では、早速チェックしてみましょう!次のチェック項目にいくつ当てはまるでしょうか。
あなたの血液の汚れ度チェック
・朝食を食べないことが多い
・揚げ物、ジャンクフードなどの脂っこいものが好きで良く食べる
・青魚を食べることは滅多にない
・菓子パンやケーキなど、甘いものが大好きでよく食べる
・缶コーヒーやジュースなど、甘味のある飲料をよく飲む
・果物が好きでよく食べる
・血糖値が高い、中性脂肪が高いと言われたことがある
・運動をしたり、身体を動かす機会が少ない
・疲れがとれず、体がいつもだるい
・肩こりや冷えが気になる
・喫煙習慣がある
・お酒を飲みすぎることが多く、つまみをたくさん食べる
・好き嫌いが多く、偏食気味である。
・イライラしやすく、ストレスを感じることが多い
・集中力が続かず、やる気が起きないことも多い
・生活のリズムが不規則である
3個以下の方は…
今のところ、血液はきれな状態を保たれていると考えられます。現在の生活スタイルを維持しつつ、当てはまった項目に関しては改善していくようにしましょう。
4〜8個の方は…
血液が少し汚れている状態で、流れも悪くなりつつあることが考えられます。食生活を見直したり、体を積極的に動かすなど、出来るところから改善していきましょう。
9個以上の方は…
血液はかなり汚れていて、流れも悪くなっている可能性が高いと考えられます。今すぐ自分の生活を見直して、改善していきましょう。体調が著しく悪いような場合は、一度専門機関を受診することもおすすめします。
血液が汚れる原因は?
血液が汚れる原因は様々ですが、その中でも影響の大きい「汚れの原因」を4つ紹介します。
①糖
糖は体を動かす時の燃料になる栄養素で、生命活動には欠かせません。しかし摂り過ぎると血液はネバネバになり、流れが悪くなり、時には血管をも詰まらせてしまいます。
②中性脂肪
中性脂肪は体温を保ったり内臓を正しい位置に固定するなどの働きをします。しかし、使われなかった中性脂肪は血液に溶け出し、血液が粘っこくなったり、血管を詰まらせます。特に、内臓についた中性脂肪は血液を汚しやすく、あらゆる生活習慣病の原因になります。
③ストレス
ストレスが血液に与える影響は想像以上に大きく、強いストレスを受けた瞬間、血液が一気に粘っこい状態になってしまいます。注意が必要なのは、ストレスは心的ストレスだけでなく、過労や寝不足などの肉体への負荷も大きなストレスになります。
④口腔内の悪玉菌
近年の研究で、口腔内の悪玉菌が血液を介して全身に広がり、さまざまな病気を引き起こすことがわかってきました。特に歯周病菌は糖尿病や動脈硬化、心筋梗塞、認知症などの原因になることが明らかになっています。
典型的な原因から意外なものまで、原因は様々です。チェックで当てはまったものの中で、一つでも変えていけそうなものがあれば、これをきっかけに生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか。
著者/栗原毅先生
栗原クリニック東京・日本橋院長。医学博士。
1978年、北里大学医学部卒業後、東京女子医科大学消化器病センター内科入局。1987年より東京女子医科大学で消化器内科、特に肝臓病学を専攻し、2005年に教授に就任。2004年、中国中医研究院客員教授、2007年、慶応義塾大学教授に就任。2008年に消化器病、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病の予防と治療を目的とした「栗原クリニック東京・日本橋」を開院。
AUTHOR
ヨガジャーナルオンライン編集部
ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。
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