「肩が重い」不快な肩甲骨のハリを解消するストレッチ |ヨロイを脱ぎ捨てたように体が軽くなる
肩甲骨のハリが気になって肩が痛い、腕が上がらなくなってきた、背中がカチカチ…そんなお悩みを一気に解消できるかも!?重たいだけの「ヨロイ」はさっさと脱ぎ捨て、軽やかな肩回りを手にいれましょう。
肩甲骨のハリを解消するには?
真冬の寒さが厳しくなり、身体を大きく動かすことが少なくなっていませんか?
また、デスクワークなどで長時間同じ姿勢で過ごしていると、首はすくみ、胸は閉じ、巻き肩、猫背…。上半身の重たさは日に日に重くなるばかり。まるで「ヨロイ」をつけているような感覚かもしれません。特に肩甲骨のハリが気になってツライと悩まれている方が多いよう。このハリを解消するのにとても大事な筋肉は「菱形筋(りょうけいきん)」です。
菱形筋とは
首(頸椎)と肩甲骨をつなぐヒシガタの筋肉(インナーマッスル)で初心者マークを逆さまにしたような形をしています。
菱形筋をしっかり使うと、肩甲骨が背骨側へ引き寄せられ、胸が気持ち良く開いていきます。逆に、デスクワークが続き、菱形筋を使わない状態をイメージしてみてください。菱形筋はだんだんと硬くなり、肩甲骨が背骨から離れ、巻き肩、猫背へとなってしまいます。そして、ヨロイをつけたような肩甲骨のハリのツラさへ。菱形筋を適度につかい、ストレッチを意識しながら少しでも改善していきましょう。
菱形筋をつかおう
②両手をお尻の後ろで組み、手のひらをできるだけ合わせるよう意識する。下腹部を引き入れ、胸の中心を引き上げ、深呼吸を繰り返す。少しずつ組んだ手をお尻から離し遠ざける
※組んだ手のまま左右前後に動かしたり、前屈しても良い
菱形筋ストレッチⅠ
①足幅を広げ、両足を前に伸ばして座る
②右手で左足の小指側・側面を持ち、左足先を前に伸ばす(膝を曲げてもOK)。逆に右手は自分の方へ引き寄せる。アゴを引きながら首の後ろまで伸びているのを感じ深呼吸
※反対も同様に行う(左手で右足の小指側・側面を持ち、右足先を前に伸ばす。左手は自分の方へ引き寄せる)
菱形筋ストレッチⅡ
①あぐらの姿勢で床に座る
②両手をクロスし、反対足の膝の上に手を添える。背中を丸めアゴを引き、ゆっくりと膝を床へ近づける。深呼吸を繰り返しながら、菱形筋が徐々に伸び、背中の皮膚も気持ち良く伸びる
※クロスの手を逆にして同様に行う
AUTHOR
元田裕子
ヨガインストラクター。図書館司書として働いていた頃にヨガと出会う。心身がすっきり解放される感覚に魅了され、指導者資格を取得。現在は、オンラインレッスンのほか、横浜市内のヨガスタジオ、カルチャーセンター、子育て支援施設、神社などでクラスを担当。子どもから大人まで幅広い世代へセルフケアの大切さを伝えている。全米ヨガアライアンス500時間修了/龍村ヨガ指導者養成講座修了/経絡YOGA認定講師。インドのアーユルヴェーダDr.よりアーユルヴェーダ・マルマセラピーを学んでおり、アーユルヴェーダアドバイザー、マルマセラピストとしても活動の幅を広げている。
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