しつこい腰痛と肩甲骨の意外な関係とは?「腰が痛い」「重い」をラクにする肩甲骨ほぐし

 しつこい腰痛と肩甲骨の意外な関係とは?「腰が痛い」「重い」をラクにする肩甲骨ほぐし
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磯沙緒里
磯沙緒里
2022-12-26

腰痛がなかなか改善されないとお悩みの場合、もしかしたら肩甲骨まわりに原因があるかもしれません。今回は、腰痛と肩甲骨の関係と、簡単な肩甲骨ほぐしの方法をお伝えします。

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腰痛と肩甲骨の関係とは?

腰痛でお悩みの場合、腰だけではなく複数の原因が考えられます。その中でも、比較的多いのが肩甲骨まわりが硬くなっていること。腰からは離れているように感じられる肩甲骨ですが、肩甲骨をほぐすことで腰痛が楽になりやすいのです。それはなぜでしょう?

固まると腰痛に繋がりやすい筋肉

肩甲骨に付着する筋肉である広背筋と前鋸筋は腰に繋がりがあるため、これらの筋肉の硬さは腰の硬さへと影響します。

まず、肩甲骨を下げたり寄せたりする働きがある広背筋ですが、この筋肉は直接腰についているため、広背筋の硬さが腰の硬さへと直結しています。

illustration by イラストAC
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そして、肩甲骨を外側へと広げる働きがある前鋸筋ですが、この筋肉は脇に存在します。一見すると腰とは繋がりがないようですが、前鋸筋と繋がりのある腹斜筋によって腰へと影響します。

前鋸筋が固まることによって腹斜筋も硬くなってしまいます。腹斜筋は腰に繋がっているため、前鋸筋の硬さは腰にまで影響するのです。

また、前鋸筋は肩を下げる働きがあり、ここが硬くなると肩こりの原因となります。そのため、前鋸筋をほぐすことによって肩こり改善にも繋がります。

illustration by イラストAC
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illustration by イラストAC
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腰痛を感じる方の多くが肩甲骨まわりのこれらの筋肉が硬くなっていることが多いため、ほぐす必要があります。自分で無理なくできる方法を知って、日常的にケアしておくと、腰痛改善へと繋がることでしょう。

道具いらずでどこでもできる肩甲骨ほぐし

肩甲骨ほぐしの必要性を感じたら、さっそくほぐしていきましょう。今回は、自分の手だけでできて、場所も取らない簡単な方法をお伝えします。

肩甲骨ほぐしのためのマッサージ方法

1. 楽な姿勢で座り、右脇のくぼみに左手親指を当て、右肩甲骨周辺に残りの4本指を当て、痛くない程度の力で指先で揉みほぐします。

Photo by Saori Iso
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2. 脇と肩甲骨周辺に手を当てたまま、右腕を大きくまわします。

3. 左手の親指を除いた4本指を脇の下に当て、脇の下をほぐします。指を縦にずらしながらバストの横もしっかりほぐしましょう。

Photo by Saori Iso
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肩甲骨ほぐし&ストレッチでさらにほぐす

しっかりほぐしたくなったら、以下の動画と一緒に肩甲骨ほぐしとストレッチを行いましょう。腰痛改善のほか、肩こり改善のためにもおすすめです。できる範囲で行うだけでも十分ですので、週に2〜3回を目安に行ってみてください。

 

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磯沙緒里

磯沙緒里

ヨガインストラクター。幼少期よりバレエやマラソンに親しみ、体を使うことに関心を寄せる。学生時代にヨガに出合い、会社員生活のかたわら、国内外でさまざまなヨガを学び、本格的にその世界へと導かれてインストラクターに。現在は、スタイルに捉われずにヨガを楽しんでもらえるよう、様々なシチュエーチョンやオンラインでのレッスンも行う。雑誌やウェブなどのヨガコンテンツ監修のほか、大規模ヨガイベントプロデュースも手がける。



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