【首が15度前傾すると頭の重さは2倍⁉】首こり&ストレートネック予防に有効「壁ストレッチ」
長時間のパソコンやスマホを使っていると起こりやすい「首こり」。絶対放置しない方がいい理由と解消するための簡単ストレッチをご紹介。ストレートネック予防にお役立てください。
首の角度で頭の重さによるダメージは増える
私たちの頭は結構重いということをご存知ですか? 頭の重さは体重の約10%なので、体重が50kgの人なら頭の重さは約5kgということになります。女性用のボーリングのボールが4kg〜5kg、1リットルのペットボトルなら5本分です。意外と重いと思いませんか? さらにパソコンやスマホを使用する時は前かがみの姿勢になりますよね。首が前に15度傾くと頭の重さは約2倍に、 30度曲がると約3倍もの負荷が首にかかるのです。
首は負荷を感じにくい
重い頭を支えているのにもかかわらず、それに気づかず数時間続けてパソコンやスマホを使ってしまっていることもありますよね。実は私たちの首は重さを感知する感覚が鈍感なのです。その結果そのまま放置してしまい、「ストレートネック」という首や背骨にとって好ましくない状態になる可能性が高まるのです。
さまざまなトラブルを招く「ストレートネック」とは?
通常私たちの首の骨は、カーブがあることで首の骨と周りの筋肉で頭の重さを分散し支えています。そのカーブがなくなってしまう状態を「ストレートネック」と呼びます。ストレートネックになる原因として、首を前に曲げるなどの負担のかかった姿勢を日常的に続けていることが大きいと言われています。ストレートネックになると、首の骨で頭の重さを効率よく支えられなくなり、周りの筋肉に過剰に負担がかかってしまいます。
ストレートネックになると起こりうる症状
○慢性的な首や肩のこり
○首や肩の痛みや不快感
○筋緊張性頭痛
○めまい
○手のしびれ
○背骨全体のアライメントが乱れる。
などがあげられます。スマホやパソコンを使っているとき、またはデスクワークメインの仕事をしている人は、なるべくこまめに首を動かすようにしましょう。
こまめに取り入れたい「首のストレッチ」
上を向いて5秒キープ→下を向いて5秒キープを2〜3セット行います。呼吸を止めずに肩の力を抜いて行いましょう。30分〜1時間に1回の頻度で行うのがおすすめです。
首こり&ストレートネック予防ストレッチ
首まわりの筋肉をほぐしながら首の骨のカーブをしっかり保つストレッチです。スマホやパソコン使用後、デスクワーク後にするのがおすすめ。
①壁から30センチほど離れて立ち、ひじを90度に曲げて両手を壁へつきます。
②首の前を伸ばしながら無理のない範囲であごを上げ、背中上部に緩やかなカーブを作り、あごと胸を壁につけます。このときできるだけ両肩と耳たぶの距離を離すように肩を下げましょう。このまま深呼吸を5回行います。
AUTHOR
Masako Janeway
ハワイ島在住のヨガ講師 / パーソナルトレーナー / 空手家。2017年に東京からハワイ島へ移住し、ハワイの文化を学びながら人と地球にやさしい暮らしを実践中。大自然溢れるハワイ島からオンラインを通じてヨガ、瞑想、ボディコンディショニングなどのセッションを世界中の方へ提供中。フィットネスとヨガ通算指導歴は30年以上。
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