現役住職が伝えたい「心の整理術」Google社も注目する、自分らしく生きるためのシンプルな方法

 現役住職が伝えたい「心の整理術」Google社も注目する、自分らしく生きるためのシンプルな方法
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SNSやテレビを通して、嫌でもネガティブな情報が耳に入ってきてしまう昨今。自分に直接関係のない出来事であっても、マイナスな感情が生み出されて、振り回されてしまうこともあります。そんな世の中でも、余計な不安を抱えず、自分らしく生きていきたいと願う人のために、アメリカを拠点に活動している住職の松原正樹さんの著書『心配ごとや不安が消える「心の整理術」を一冊にまとめてみた』(アスコム)より、不安の本質と心がスッと軽くなる方法をご紹介します。

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人間として生きる限り「不安」からは逃げられない

私たちは毎日、多くの情報に晒されています。とくにS N Sは自分が望まない情報まで一方的に流れてくるため、周囲から与えられる余計な不安、自分を振り回そうとしてくる他人の意見も多々あるはず。近年、生活に取り入れる人が増えているマインドフルネスとは、それらを跳ね除け、「今」この瞬間だけに集中できるような精神状態に近づけるために行うメソッドなどを指します。具体的には、瞑想やヨガといったツールを通して、心身を整えている人が多いようです。

著者の松原さんは「そもそも人間は、生きているかぎり、今、起きている問題やこれから起きるかもしれない問題を不安に思い、悩んでしまう生き物です」と言っています。

悩みの種は、人間関係であったり、お金や健康のことであったりと人それぞれ。様々な事柄に不安を抱えてしまうのは、人が生き延びるために身につけた“自己防衛能力”と“危機管理能力”がなせる性質であり、悩むという行為をしてしまうのは至極当たり前のことなのです。

さらに、悩みや不安に対しては「老後の生活が心配だから貯金をしておく」といった具体的な対策ができるものと、具体策がなく「なんとなく不安だ」という事柄、もしくは老後資金の例で言えば、「貯金をしてもやっぱり不安」というように、具体策があるにも関わらず不安が拭えないという人もいるかもしれません。

心配ごとは「自分への心配り」と考える

皆さんは、悩むこと=悪いことと捉えていませんか?前述した通り、人の悩みには解決策を用意できるものと、そうでないものがあります。また、解決策を用意しても不安が拭えないこともあるでしょう。書籍では、「心配することや悩むことに時間を費やしたところで、現実は何も変わりません」とやや厳しい言葉を伝えた上で、心配するということは本来、他者を気にかけて「心を配る」ことであり、悪いことではないという内容が書かれています。

他者に気を配るように、自分にももっと気を配ることを意識し、心を軽くしてあげるための知恵を増やすことで、不安を解消していくことができるのです。

「気にしない」という行為は、そもそも出来なくて当たり前

ご紹介するマインドフルネスのアプローチ法は、書籍のごく一部の情報です。心を軽くするための方法と正解は決して一つではなく、「すんなりと納得できたもの」「自分の性格に合っている」と感じたものを選び取って、いつもの生活に取り入れてみてほしいと松原さんは言います。

読者の中には、悩み事や心配事を他人に相談したとき、「そんなの気にしなければいい」「それは気にしすぎだよ」とアドバイスを受けたことがある人もいるのではないでしょうか。

相談者からしてみれば「それができたら苦労しないよ!」と叫びたくなる場面ですね。松原さんによれば、「気にしない」ができるようになるには、筋トレと同じように、地道に気にしないための考え方を習慣化させる必要があるとのこと。

そもそも人間は生きている以上、目に映るものを見て反応し、ふと心配が胸をよぎり、寝ているときでさえ脳が働いて夢を見る生き物。よく言われる「無」の完全状態になるのは、命尽きたときしかあり得ません。禅の修行で「無になる」ことを教えている松原さん本人であっても、修行道場に入った当時から現在まで「無」になれたことはないそうです。

不安をはじめとしたマイナスな思考や感情が自分の中に姿を見せるのは、ほんの一瞬の出来事。であるにも関わらず、私たちはわざわざその感情をすくい上げ、どうにか手を尽くそうともがいてしまいます。

自分が送ったLINEやメールの文章に後悔

友人や会社の上司にメールやLINEを送った後、返信がなかなか返ってこないとき。「何か気に触ることをしたかな」「もしかしたら私の言い方が悪かったのかもしれない」などと、悪い方向に考えてしまうこともありますね。

そんな時、「とりあえず返信を待って、それから判断しよう」とネガティブ感情をすくい上げることなく、返信がきていないという事実だけをそのまま受け入れ、ありのままの自分で過ごすことができれば、ややこしい気持ちを抱えることはなくなります。

松原さんによれば、はじめは無理矢理でも、こういった考え方を筋トレのようにコツコツ習慣化していくうちに、「心の免疫力」を上げていくことができるそうです。

次回は、同じく松原正樹さんの著書より、相手を見た目で判断することや、知らずのうちにとっているNG思考から卒業するメリットをご紹介します!

心配事や
『心配ごとや不安が消える「心の整理術」を一冊にまとめてみた』松原正樹・著(アスコム)

著者/松原正樹(まつばら・まさき)
1973年、東京都生まれ。東京大学大学院情報学環客員教授。千葉・富津市のマザー牧場に隣接する臨済宗妙心寺派母寺住職。Google本社で禅や茶道の講義をするなど、マインドフルネス界からも注目を集めている。ニューヨーク在住であり、アメリカと日本を行き来しながら、禅とマインドフルネスの橋渡し的存在として、国籍や人種、宗教を問わず人々の「心の救済」にあたっている。

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Text by Aya Iwamoto

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ヨガジャーナルオンライン編集部

ヨガジャーナルオンライン編集部

ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。



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