憂鬱な”月曜の朝”から一週間が変わる|禅寺の副住職が提唱する、難しくない新習慣「月曜瞑想」やり方

Toryo Itoh

憂鬱な”月曜の朝”から一週間が変わる|禅寺の副住職が提唱する、難しくない新習慣「月曜瞑想」やり方

なんとなく気分が晴れない月曜日。そんな憂鬱な気持ちを切り替える“週はじめの新習慣”「月曜瞑想」が、今話題になっています。月曜日の朝に5分でOK。650年の歴史を持つ京都の禅寺・両足院の副住職、伊藤東凌さんが考案したカジュアルな瞑想法です。禅や瞑想を広めるために多角的な活動を行う伊藤さんに著書である『月曜瞑想』から、その方法やポイントについてお話をお伺いしました。

瞑想は誰でもできるもの。カジュアルに始めてほしかった

――副住職を務める両足院での座禅体験のほか、これまで国内外の多くの企業で禅や瞑想の指導を行ってきた伊藤さん。コロナ禍以降、座禅や瞑想に興味を持つ人が増加したとお聞きしました。受講者の心境など、変化を感じることはありますか。

伊藤さん:コロナ禍以降は、ストレスの問題が顕著になってきており、そこから回復するため、解放されるための瞑想や座禅という意味合いが強くなってきたように感じています。

以前は、どちらかというとせっかく京都に来たんだから、アクティビティの一環として。また、働き改革のひとつとして企業でも取り入れてみよう。興味があるからやってみようという方が多かったと思うのですが、より切実に、自分ごとの問題として瞑想の必要性をはっきりと感じてトライする人が増えました。

また、瞑想を続けている方からは「瞑想の時間を作ることで、深呼吸することを思い出した。そういった時間を持つことの大切さを瞑想で気づいた」という声も、たくさんいただきました。

――今回、伊藤さんが考案した「月曜瞑想」は、そういった瞑想の時間をカジュアルに体験してほしいという想いがあったそうですね。

伊藤さん:「瞑想なんて自分は……」という方も多いと思うんです。例えば、ビジネスエリートが瞑想で集中力がアップしたなど、瞑想=イケてる人がやっているというイメージがあり、逆に遠ざかってしまう人もいるのではないでしょうか。そういう方たちにも瞑想は誰でもできるものだと伝えたかったんです。とにかくカジュアルに始めてみましょう、というのが一番伝えたいメッセージでした。

瞑想と聞くとハードルが高いと言われる方も多く、さらに座禅となるともっとハードルが高くなりませんか?

――たしかに、座禅はちゃんとした姿勢でずっと座っていなくてはいけないなど、形を守ろうとしてしまって、肉体的にも負担が大きいというイメージがありますね。

伊藤さん:家で真似してやってみても「これは座禅じゃないのかな」と思うこともあるでしょうし、正しいやり方があって、一人では絶対到達できないというようなイメージですよね。でも、座禅も瞑想も、家で誰もが簡単にできるものなんです。「月曜瞑想」には、「自分では無理だな」と遠ざかっている人に、「気軽に始められますよ」というメッセージを込めました。

瞑想は現代人の心をリセットして再起動するトレーニング時間

――改めて、伊藤さんにとっての「瞑想とは?」をお伺いできますか。

伊藤さん:瞑想は、心のトレーニング、心を養う時間ですね。現代人は健康法、自分の体についての知識は豊富なんです。どう筋トレしたら体が鍛えられるか、栄養はどう摂ればいいのか。そういう知識は学校でも教えてもらえますが、心の育み方はほとんど学ぶ機会がない。人に対してどうしたら優しくなれるか、自分を思いやれる人間になれるか。そういうことを実践するのが瞑想だと思います。

そもそも現代人は情報や用事に追われて、感覚も思考も振り回されすぎている。それをいったんリセットして、再起動する入口として瞑想があるのかなとも思います。再起動して、正常運転になれば、のびのびした気持ちで本来の豊かな考え方ができるようになる。そのなかで、優しさや自分をじっくり見る、人の言葉を聞く力を養う。一言でいうと、そういった心のトレーニングの時間が瞑想ということですね。

――そういった考えに至ったのは、僧侶としての修行時代の経験からでしょうか。

伊藤さん:そうですね。でも、3年間の修行のなかで2年11カ月くらいは、座禅も瞑想もただ忍耐力を鍛えるだけだと思っていました(笑)。最後の1カ月に入ったころに、歯を食いしばって何時間も耐えられるようになるという忍耐力は身に付いたけど、これはどうやって応用が利くんだ?と。忍耐力を鍛えるためだけに、これが何百年と続いているわけではないはずだと思ったんですね。そこで、これは自分の意識を変えるためなんだと。実体験で気づいたときに、瞑想や座禅の本当の価値を実感しました。

同時に、そんなに歯を食いしばって耐えなくてもいいのではないか。もっと気軽に瞑想や座禅を行えるのでは?とも思ったんです。もちろん自分の人生のなかで無駄な時間ではなかったですが、苦労した分、瞑想を広めるための入口は楽にしたいなという気持ちは強くなりました。

Text by Mitsue Yoshida

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ヨガジャーナルオンライン編集部

ヨガジャーナルオンライン編集部

ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。

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