「瞑想中に寝落ち」どうして?考えられる理由と11の対処法
瞑想は、リラックスしたりストレスを解消したり、心を解き放つのに最適な方法としてよく知られています。ですが、心を落ち着かせるのに効果的すぎるあまり、場合によっては眠くなってしまうこともあるのでは?今回は瞑想中にまるで寝ているかのように気持ち良く、なおかつ禅的な状態を保つ方法をご紹介します。
瞑想中に眠くなってしまうのはなぜ?
瞑想中の脳波
2020年のある研究では、瞑想の状態がノンレム睡眠に似ているケースがあることが指摘されています。
また、睡眠時と比較すると、深い瞑想中はアルファ波が増加することが報告されています。さらに深い状態になるとシータ波が増加。つまり、リラックスした状態の脳波が瞑想中には増加することが研究では明らかになっています。
研究結果によると、瞑想中の脳波は睡眠と覚醒のちょうどその中間に位置しています。つまり、瞑想は睡眠や覚醒とは異なる意識状態でありながら、両者の特徴を備えているということ。
瞑想をしているときは、集中とリラックス、覚醒と睡眠の間のギリギリのところで遊んでいる状態ですが、その日の体調や心の状態によっては眠りの方向に行き過ぎてしまうことが考えられます。
睡眠不足や疲労
瞑想の練習をする時に、すでに疲れていたり、ストレスを感じていたり、また睡眠不足だったりすると、体は瞑想の練習をすることを「睡眠をとるための誘い」だと考えるかもしれません。
また、瞑想の練習を続けても毎回必ず寝てしまうという人は、生活の中にもっと休息とリラクゼーションが必要だというメッセージを受け取っているのかもしれません。
瞑想前の食事
お腹がいっぱいになると、眠気が襲ってくることがあります。これは、ホルモンの分泌や、食べたものに含まれる栄養分、体が消化にエネルギーを集中させている、食事の量が多いなど様々な理由が考えられます。
食後は、特に食事の量が多かった場合、体が消化のために過剰に働いている可能性があります。消化の過程で、脳からエネルギーが吸い上げられ、瞑想をするよりもお休みモードに入れと司令が出ている可能性が考えられます。
寝室で瞑想
寝室で瞑想すると、脳に「寝る時間だ」という信号が送られる可能性があります。なぜなら、寝室は寝る場所だから。
テレワークになってから仕事が進まなくなったと言う人がいるのも同じ理由が考えられており、家は仕事場ではなく、あくまでもリラックスする場所・自分を開放する場所だと自然と体や心が覚えているから。それと同じで、瞑想する場所もまた、瞑想に適した場所を探すことが重要かもしれません。
瞑想中に寝落ちしないために試したい11のこと
瞑想の効果を最大限受けるために、わたしが気をつけていることは、以下の13のことです。
1. 瞑想前は食事をしない
どうしても空腹の場合は、牛乳を飲みます。
2. 寝室では練習しない
決められた瞑想スペースもしくは、外で練習します。
3.瞑想中は立ったり歩いたりする
眠気に襲われたら、体を動かします。
4. 十分な睡眠と休息をとるようにする
毎日睡眠は十分にとるようにし、体に疲れを残さないように心がけます。
5. 瞑想用のプロップスを利用する
背骨を立たせることで覚醒度が上がるため、クッションやボルスターなどを利用。外で練習する場合は、背もたれのある椅子などに腰掛けます。
6. 目を開けて瞑想する
キャンドルの炎など、集中する対象のモノを用意して瞑想の練習をします。
7. 集中力が高い時に瞑想する
疲れていない集中力の高い時に練習します。朝一番がおすすめ。
8. 水分補給を欠かさない
集中したり、緊張したりすると喉が乾くので、水分はこまめに補給します。
9. オーディオ瞑想を練習する
アプリなどを利用してガイド瞑想を練習します。
10. 短時間のセッションを頻繁に行う
長時間の練習は寝落ちしやすいため、体調に合わせて短時間セッションを練習します。
11. 抵抗しない
睡眠をした方がいいのか、瞑想をした方がいいのか、体に任せます。
瞑想中も体の声に耳を傾けて
瞑想中に眠くなることはよくあることです。
もし、眠気が瞑想の大きな障害になるようであれば、睡眠不足や慢性疲労、病気などの体がわたしたちに知らせてくれている可能性もあります。
ヨガは我慢する練習ではなく、自分を自由にする練習です。ポーズの練習同様に、瞑想中も体の声に耳を傾けて下さいね!
AUTHOR
桑子麻衣子
1986年横浜生まれの物書き。2013年よりシンガポール在住。日本、シンガポールで教育業界営業職、人材紹介コンサルタント、ヨガインストラクター、アーユルヴェーダアドバイザーをする傍、自主運営でwebマガジンを立ち上げたのち物書きとして独立。趣味は、森林浴。
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