「瞑想は修行じゃない」初心者や未経験者でもできるメディテーションのコツとは

 「瞑想は修行じゃない」初心者や未経験者でもできるメディテーションのコツとは
BIOPLE FES
林ゆり
林ゆり
2020-10-22

メディテーションというと、特別な人がするもので自分自身には関係ないものと思ったり、自分にはできないのではないかと思ったりして、その一歩を踏み出せない人もいるようです。そんな未経験者や初心者にもわかりやすいメディテーションについてのトークショーが開催され参加してきました。

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瞑想は、修行ではない

トークショー
トークショーの登壇者、左から:ニーマル・ラージ・ギャワリさん、フリーアナウンサー 青木源太さん、、Biople by CosmeKitchenディレクターの谷口智美さん。

「教えてニーマル先生!メディテーション法とその魅力とは」と題したトークショーが、2020年10月9日にBIOPLE FES内で開催されました。登壇者は、マインドフルネスやメディテーションの世界的指導者であるニーマル・ラージ・ギャワリさん、Biople by CosmeKitchenディレクターの谷口智美さんとフリーアナウンサーの青木源太さん。体験しながら初心者にもわかりやすいメディテーション法を教えてくれました。

ニーマルさんははじめに「日本でメディテーションというと、自分のものではないと思いがちです。修行僧のイメージが強い人が多いようですが、それは違います。メディテーションとはマインドを整えること、脳の筋トレのようなものです」と言いました。体のエクササイズをしている人は多いですが、心もエクササイズが必要で、それを行うのがメディテーションということです。最近は、マインドフルネスと表現されるようになり、呼び名の変化とともにやってみたいという人も増えています。

普段からメディテーションを実践しているという谷口さん、以前は「頭のおしゃべりが止まらなかった」というユニークな表現をしていましたが、メディテーションを始めてからストレスの発散の仕方なども変わったのだとか。このトークショーを前にメディテーションを体験したという青木さんも「やるのとやらないのとでは本当に違う」と、メディテーションの効果を早速実感している様子。とはいえ、まだメディテーションを体験していない人にとっては、何から始めていいのかわからないことだらけ。そんな初心者や未経験者に向けて「まずは、呼吸法から始めましょう」と、ニーマルさん。どのように行うのか、ポイントを教えていただきました。

脳の食べものは「酸素」だから呼吸は大切

ニーマル氏
右脳と左脳を意識た呼吸法を指導するニーマル・ラージ・ギャワリさん

メディテーションというと、いきなり無にならなければいけないという誤解もあるようですが、まずは呼吸を意識して行うことから始めます。「体から五感、マインドへと呼吸を通して準備していきます。脳にとっての食べものは酸素です。呼吸っていつもしているから注意をはらっていないですが、浅い呼吸は落ち着かない。緊張したときなどは、浅い呼吸になっています。大きく深呼吸することで、緊張をほぐし、落ち着いた自分にリセットできます」と、ニーマルさん。深い呼吸をして意識が広がったと感じられるのがポイントなのだそう。また、ただ深く呼吸するのではなく、左脳と右脳を意識して呼吸するという呼吸法を教わりました。
「右側の鼻から吸うと左脳へ、左の鼻から吸って右脳へと、片鼻ずつ息を吸って反対側の脳へ、酸素を送ります。片方を指で押さえてやってみましょう」。

「呼吸は力があるもの。毎日続けることが大切です。体のトレーニングと同じで続けることで慣れてきます。多くの人は、今のことだけじゃなく、いつも次のことを考えているから、マインドリセットは必要なんです。寝ることや歯磨きするように、習慣にしてほしいです」と、ニーマルさん。

メディテーションを習慣化するためにも、毎日決まった時間に行うことがおすすめです。朝は、予防。朝ごはんと同じで元気に過ごせるように、その日の準備を整えるイメージですね。夜は、治療。忙しいマインドをリセットして、ゆっくり眠れるように行います。朝と夜、両方が難しければ、自分自身が続けやすいほうで始めてみるのもいいそうです。どちらか迷ったら、1日の準備ということで毎朝の習慣にするのがおすすめ。ニーマルさんは、毎朝やってほしいけれど、一人ではできない初心者に向けてインスタライブの配信も行っています。

「瞑想は、人間であればやるもの。できない言い訳をせず、できる方法を考えるといいですね」と、ニーマルさん。体と違ってエクササイズの変化を目で確認することはできませんが、五感でその変化を感じられると思います。「できない言い訳」という言葉も印象的。まだまだ初心者の筆者ですが、これからも毎朝の習慣として続けていこうと思います。

ライター/林ゆり

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