【疲れやすい人は背中が張っている?】普段運動しない人にも◎3つのポイントを押さえた快適背中ほぐし

 【疲れやすい人は背中が張っている?】普段運動しない人にも◎3つのポイントを押さえた快適背中ほぐし
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磯沙緒里
磯沙緒里
2022-10-19

日常的に背中が張りやすい方にはある共通点があるのをご存知ですか?今回は、どんな方が背中が張りやすいのか、そしてその解決方法をお伝えします。とても簡単な方法なので、ふだん運動をしていない人でも行うことができますよ!

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背中が張りやすい人の共通点とは?

日常的に背中の張りを感じて、マッサージなどに行ってもすぐにまた張ってしまう…でも病気や怪我はない。そんなケースがとても多いのです。そんな方には以下の項目が当てはまることが多いです。

・ストレスが溜まりやすい
・疲れやすく疲れが抜けにくい
・スポーツをしてもパフォーマンスが向上しない
・背中が張っているだけでなく、下半身も重い

こんな方は、背骨に原因があるかもしれません。それはどういうことでしょう?

背骨の硬さがもたらす影響とは

背骨には様々な役割がありますが、そのひとつに上半身と下半身の力を相互に伝達することがあります。また、日常生活やスポーツの最中に身体にかかる衝撃を逃すことで負担を軽くする役割もあります。例えば、歩いている時に背骨の働きによってスムーズに前進することができ、身体にかかる衝撃も和らげられるのです。あまり目立った役割ではありませんが、身体にとって大切な働きを担っています。

しかし、背骨は固まりやすく、固まってしまうと全身をうまく使うことが難しくなってしまいます。そのため、いつも通り歩いているつもりが疲れやすくなるなど、日常生活の些細な動作によって疲れてしまう原因となり得るのです。

それでは、背骨はどうして固まってしまうのでしょう?

背骨が固まる原因とは?

背骨が固まる原因はいくつか考えられますが、多いケースとしては、脊柱起立筋や僧帽筋などの背中の筋肉が過剰に働きすぎて固まってしまうことが挙げられます。これらの筋肉は背骨に付着しているため、固めてしまうと背骨の可動域を狭めてしまうのです。すると、体幹が使われにくくなってしまい、スポーツの最中はもちろんのこと、起き上がったり歩いたりといった日常的な場面でも支障が出てしまうことがあるのです。

脊柱起立筋
イラストAC
僧帽筋
イラストAC

これらの筋肉を固めてしまう原因は、日常生活の中に潜んでいます。例えば、デスクワークや立ち仕事などで同じ姿勢を長時間取っていたり、ディスプレイやスマホを見る時間が長いこともその原因になります。
また、ストレスにより身体を強張らせて背中を丸めてしまうことによっても固まってしまいます。背中が張って日常的につらいことがさらなるストレスとなり、ストレスがストレスを生む事態となってしまいます。
どれも特別なことではなく、いつでも起こり得ることですので、改善方法を知って対処していくことが大切です。

背骨を柔軟に動かすために緩めるべき部位とは?

どのようすれば背骨を緩められるのでしょう。まずは、脊柱起立筋や僧帽筋などの背中の筋肉の過剰な働きを抑えて、緩める必要があります。

そのためには、体幹のインナーマッスルである大腰筋がカギとなります。大腰筋も背骨に付着する筋肉ですが、脊柱起立筋の働きを抑え、背骨を柔らかく使いやすくする役割があります。大腰筋を働きやすくすることによって、背骨の動きは改善しやすくなるのです。

大腰筋
イラストAC

背骨の中でも特に押さえるべきポイントとは?

背骨は固まってしまうとなかなかすぐにはほぐせません。時間をかけて背中のストレッチを行い背骨を動かしほぐしていくことが必要になりますが、できるだけ早く改善したいものですよね。そんな場合は、背骨の中でも特に固まりやすいポイントをほぐしておくと良いでしょう。その方法をお伝えします。

ポイント1

1. 鎖骨の間の窪みとその反対側の背骨を触り、指先で軽くマッサージしましょう

背骨ほぐし
photo by Saori Iso

2. 指先を当てた背骨を支点として、頭を前後左右に数回ずつ動かしましょう

ポイント2

1. みぞおちとその反対側の背骨を触り、指先で軽くマッサージしましょう

背骨ほぐし
photo by Saori Iso

2. 指先を当てた背骨を支点として、背中を丸めたり軽く反らせます。3巡ほど行います

3. 指先を当てた背骨を支点として、背中を左右に動かします。背骨が頭と逆方向に動いているのを感じられる程度に動かします。3巡ほど行います

4. 指先を当てた背骨を支点として、背中をねじります。3巡ほど行いましょう

ポイント3

1. おへそから指3本分ほど下の下腹部と、その反対側の背骨を触り、指先で軽くマッサージしましょう

背骨ほぐし
photo by Saori Iso

2. 指先を当てた背骨を支点として、上半身を丸めながら倒したり、起き上がらせたりを3巡程度繰り返します

3. 指先を当てた背骨を支点として、上半身を左右へ動かします。背骨が頭と逆方向に動いているのを感じられる程度に動かします。3巡ほど行います

4. 指先を当てた背骨を支点として、上半身をねじります。3巡ほど行いましょう

動画でストレッチとマッサージを確認してみる

効果的に改善したいならばストレッチやマッサージも行うことをお勧めします。以下の動画では、背中ストレッチとボールを使ったマッサージをご紹介しています。ぜひ併せて行って改善していってください。背骨の固さはすぐには改善しにくいですが、併せて行うことで改善しやすくなりますので日常的にほぐしていきましょう。

 

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磯沙緒里

磯沙緒里

ヨガインストラクター。幼少期よりバレエやマラソンに親しみ、体を使うことに関心を寄せる。学生時代にヨガに出合い、会社員生活のかたわら、国内外でさまざまなヨガを学び、本格的にその世界へと導かれてインストラクターに。現在は、スタイルに捉われずにヨガを楽しんでもらえるよう、様々なシチュエーチョンやオンラインでのレッスンも行う。雑誌やウェブなどのヨガコンテンツ監修のほか、大規模ヨガイベントプロデュースも手がける。



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