秋は肺・大腸の経絡が活発になり、またダメージを受けやすい季節|肺経に働きかける陰ヨガポーズ
食欲の秋、スポーツの秋、芸術の秋…秋は様々なイベントが充実する季節ですね。充実して慌ただしい秋の季節におすすめしたい「陰ヨガ」のポーズをご紹介します。
陰ヨガとは
陰ヨガは筋肉の力を使わず立位のポーズなどを中心とした陽ヨガと相対するヨガともいわれています。経絡(けいらく)に働きかけ心身のエネルギーを回復、充電するヨガでもあります。
経絡とは中医学において私たちの生命活動を維持するために欠くことのできない「気」「血」というエネルギーを通す道です。この気血を通す道を経絡と言いますい。経絡の経は「経脈」=たてに流れる道、絡は「絡脈」=横に派生している道、この総称が「経絡」です。
中でも主要な経脈の十二経脈は五臓六腑(六蔵六腑)に直接繋がる重要な道。体内や体表を縦に走行し、この体表の通路上に経穴・ツボがあります。経絡は筋膜間の水路を流れるといわれ陰ヨガはこの流れを促し心身へ働きかけていきます。
「YIN」陰ヨガ
● 結合組織(筋膜、靭帯、腱)に働きかける
● ポーズを数分間(2分~5分)ホールドする
● コントロールしない自然な呼吸
● 座位、うつぶせ、仰向けが中心
● 受動的
「YANG」 陽ヨガ
● 筋肉を収縮、伸張、強化する
● 呼吸でカウントする(5呼吸など)
● 胸式、腹式、喉を使った呼吸法など
● 立位のポーズが中心
● 能動的
秋におすすめしたい陰ヨガポーズ
今回は、胸と腕を広げたオープンウイングのポーズをご紹介します。
秋の季節は肺・大腸の経絡が活発になり、またダメージを受けやすいともいわれています。肺・大腸の経絡は腕を通ります。このポーズは肩と腕の内側から親指まで流れる肺経に働きかけてゆきます。
身体の重みで心地よくつくる痛みは気血が巡る経絡に働きかけます。内蔵が整い心身の穏やかさを取り戻すことでしょう。
やり方:
1)うつぶせになり片腕を肩の高さ横にのばす
2)反対の手で床を押し横向きになる
3)足の位置を安定させ2分~5分ホールドする
4)7割くらいの刺激となるように調整し保持する
5)ポーズをゆっくりとほどき静かに余韻を感じましょう。
ポイント:陰ヨガでは余韻を感じるリバウンドという時間が大切になります。この時間に伸ばしていた部位や体内の組織が戻り、気血が巡ります。余韻の時間をしっかり取った後に反対側も同様に行います。
肩が内巻きになりやすい方や違和感がある場合には両足を重ねて倒し、腕を真横に伸ばさず斜めに下げたり、肩の内側にクッション入れるなど調整してみて下さい。
▼ 詳しい動きを動画で確認したい方はこちら ▼
AUTHOR
竹内結子
ヨガインストラクター 。ホットヨガやスポーツクラブでヨガを体験し、もっと学びを深めたいとの思いから様々な流派のヨガメソッドを経験、さらには指導者資格を取得するに至る。ヨガへの学びを深める中で中医学と出会い、中医学関連の資格も取得。見えない心や感情、身体への理解を求めて東洋、西洋の視点で勉強中。RYT200、ケン・ハラクマのアシュタンガヨガプライマリーシリーズTT、シニアヨガ、中医養生ヨガ®初級中級、中医学女性の体とマタニティ、四季養生ヨガ、JOPHEE中医学骨盤モジュールTT修了。
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く