女性は7の倍数で体質が変わる?加齢と仲良く付き合う中医学の知恵と「腎を滋養する陰ヨガポーズ」

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女性は7の倍数で体質が変わる?加齢と仲良く付き合う中医学の知恵と「腎を滋養する陰ヨガポーズ」

陰ヨガの土台にある中医学。中医学は別名”陰陽バランスの医学”。自然界の季節が巡っていくようにと変化していく身体や心。その陰と陽のバランスを整えることで不調を改善し、病気になりにくい身体を養っていくための具体的な調節方法が陰陽五行。 5つの五臓の中で、”腎”は、人間が親から受け継いだ生命力を貯蔵し、成長、発育、生殖機能、寿命に深く関わっています。人生の中では生命力の気の節目があって女性は七の倍数で性質が変わると考えられています。そのバイオリズムを理解し、陰ヨガのスフィンクスのポーズで腎のエネルギーを培っていつまでも自分自身の「年齢の変化」と仲良く過ごしていきましょう

ヨガと中医学を掛け合わせた「陰ヨガ」を行うメリットとは?

陰ヨガは、静的な要素の強いヨガです。1つのアーサナを筋肉をゆるめた状態で3〜5分静止してじっくりと時間をかけて過ごします。深い呼吸や、重力に身を委ねる事で、時間の経過と共にじんわりと身体の深部にある組織の詰まりが解消されると同時に、脳の緊張も抜けていくので、普段から身体も心も休むことなく忙しく過ごしている方や、身体が硬い方も、安心してじっくりと取り込む事ができるおすすめのヨガです。

陰ヨガは、インドから伝わるヨガと、中国から伝わる中医学を融合したヨガの流派の1つです。中医学は、別名”陰陽バランスの医学”とも呼ばれていて、日本の漢方のルーツにあたります。

中医学は”天人合一”という、私たち人間も自然の一部という概念があります。私たちのカラダは暑ければ身体も火照りやすく、寒ければ身体も冷えやすくなるように、常に季節の気象の変化や生活環境といった外からの環境の影響を受けています。

中医学では、陰と陽、どちらかが過剰になりすぎたり、不足したりしてアンバランスになることで心身にさまざまな不調が現れると考えられています。頭痛ひとつとっても原因はひとりひとり違います。ひとりひとりがもともと生まれ持っている体質を元に、不調が起きている原因を探り、心身のバランスを整えていく具体的な調整方法が、陰陽五行です。陰陽五行をもとに一年を通して巡りゆく自然界の季節の性質や生活環境、年齢に寄り添いながら養生を生活の中に取り入れることで、病気を直すのではなく、病気になりにくい身体へと改善していきます。

陰陽五行は、陰と陽を自然界にある5つのエレメント、木火土金水に分類して、その自然界のエレメントを人間の五臓、肝心脾肺腎の五臓に当てはめたものになります。

陰陽五行
陰陽五行図

水のエレメント「腎」と老化現象の関係

5つの五臓の中で、”腎”は、水のエレメントにあたります。地球上の一番最初の生命体も海から生まれました。人間が親から受け継いだ生命力を貯蔵していると考えられている、とても大事な五臓のひとつです。働きすぎ、睡眠不足などの過度な疲労や、恐怖や不安といった感情を長期的に抱え込んだりすることでエネルギーを消耗しすぎると、もともと生まれ持っている持っている先天的な腎気が消耗されて老化が進むと考えられています。

例を挙げると、妊娠、出産をすると一気に髪が抜けたり、歯が悪くなったり、体力が落ちたりと様々な老化現象が起きます。女性は体内で命を育み、出産することで一気にもともと持っている生命エネルギー、腎気を消耗するからです。私たちは誰もが母親の大切な命のエネルギーを受け取ってこの世に産まれてきているのです。

うまれた時の赤ちゃんはまさに純陽体。陽のエネルギーいっぱいでその場にいるだけで人々の気持ちを明るくしてくれます。水分たっぷりでやわらかく、寝ているだけだった赤ちゃんが、身体の陰の組織(内臓、骨、関節、脳など)が発達することで立ったり歩いたり話したりすることができるようになり、幼児から子供、そして大人へと成長をしていきます。やがて成人し成熟のピークを迎えると同時にその後はゆるやかに老化が始まり、身体の水分量も減っていき陰の要素が強くなっていきます。息を引き取ると気が体内から無くなることで身体は硬直し純陰体となって、精神は天へ、肉体は土へと還ります。

成長
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そして、そんな人生の大きな陰と陽の流れの中にも年齢ごとに気の節目があって、男性は8の倍数、女性7の倍数で体質が変化すると考えられています。

7歳 乳歯が生え始める
14歳 初潮が起きて月経がはじまる
21歳 腎気が充実し、親知らずが生える
28歳 肉体として陽のピークに最盛期を迎える
35歳 髪や肌に艶がなくなりはじめる
42歳 プレ更年期がはじまる
49歳 閉経し、子供を授かることが難しくなる
56歳 肝気が衰えはじめ、イライラ、視力や体力が低下する


古来の日本では子どもの死亡率がとても高く親知らずが生える7歳くらいまではまだ命がしっかりと定着していないものと考えられていました。7歳を節目に子どもの成長に感謝し、将来と長寿を願う行事として七五三の文化が出来たという説があります。14歳くらいに初潮を迎えたのち、21〜28歳くらいまでが心身ともにエネルギーが充実している為、出産に一番適した時期と考えられています。35歳頃を境に陽明経(大腸、胃)の経脈が衰えはじめることで代謝が低下、セルライトやシミ、そばかすが出やすくなり。42歳くらいには全ての陽経が衰えはじめて少しずつ、更年期を迎え49歳頃閉経を迎え、穏やかに老化が進みます。

いかがでしょうか?歳をとるということに悪いイメージがあるかもしれませんが、女性の身体の大まかな性質の変化を理解しておくことは、生涯を通じて自分の身体と上手に付き合っていく上で、とても大切なことです。

誰しもが平等に年齢を重ねて肉体は老いていきますが、心はいつまでも成長、成熟していくことができます。いつまでも若々しい心身で人生を歩んでいくためにも、腎は季節を問わずに一年を通じてケアをしていきたいエレメント。

腎臓の経絡を刺激する「陰ヨガのスフィンクスのポーズ」

今回ご紹介するのは腎臓の経絡を刺激する陰ヨガのスフィンクスのポーズ。背骨、腰椎を強化し、緊張緩和や、腰痛緩和、腰痛の予防にも効果が期待できるポーズです。陰のポーズで腎のエネルギーを培って。いつまでも起きる変化を受け入れながら、自分自身と仲良く過ごしていきましょう!

ポーズのとり方

①マットにうつ伏せになり脚を腰幅程度に開きます
②身体が落ち着いたら上体を起こし、肩の下に肘をついて適度な腰椎への刺激を感じられるところを探します。刺激を感じない場合は手のひらをマットについてさらに状態を起こしシールポーズへと進み、刺激が強すぎる場合はお腹の下にクッションやボルスターを置いてポーズを軽減します。
③初心者の方は最初は1.2分程度から、慣れている方は3〜10分程度呼吸や身体の感覚をよく味わいながらポーズにとどまります。
④腰骨から、ていねいに上体をおろしうつ伏せに。ポーズから抜けた後の身体の反応、余韻を感じる時間を過ごします

 

AUTHOR

高西由貴子

高西由貴子

内臓ケアサロンMaitriesセラピスト 陰ヨガを通じて出会った中医学の学びを続けながら、都内を中心にサロンオーナー、ヨガインストラクター、セルフケア講座のセミナー講師と多岐に渡って活動。2020年、より一人一人の心と身体をサポートしたいという想いを元にボディケアサロンMaitriesをオープン。心と身体両面から、女性の美と健康のサポートをしている。

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